PDC 2008 (10/27)
本番は今日から始まりです。今日はRay Ozzieのキーノート(朝8時30分から!)でMicrosoftのサービス プラットフォームであるWindows Azure(空色?)がアナウンスされました。
以下のセッションに参加しました。今日はまだ Windows 7関連のセッションはありません、明日からですね。
- Under the Hood: Advances in the .NET Type System
- Developing for Microsoft Surface
- Parallel Programming for C++ Developers in the Next version of Visual Studio
- IronRuby: The Right Language for the Right Job
Under the Hood:Advances in the .NET Type System
Officeアプリケーションを作った時にoffice用のdll(Primary Interop Assembly)を一緒に配布せずにすむようにするために、Type EvaluationとType Equivalencの機能が .NET Framework 4.0に追加されたとのことでした。これにより別のバージョンでも動くアプリが作製可能とのことでした。CLRの型システムの話かと思っていたので、ちょっと期待外れ。
Developing For Microsoft Surface
Surface APIの紹介と、Surface10%割引販売とSDK入手の登録をリクルートしていました。SurfaceではWPFのコントロールは頭にSurfaceをつければ(例えばSurfaceButton)Surface用に使えるのと、ScatterView、InkCanvas、TagVisualizationなどのWPFのカスタムコントロールが用意されており、簡単に360度ビューやマルチタッチのインクキャンバス、タグの認識が実装できます。2分で作るSurface写真ビューアプリというデモをやっていました。またWindows 7ではマルチタッチのAPIが(ネイティブもマネージも)用意されるとのことでした。タッチインターフェイスをNUI(Natural User Interface)と呼んでいました。
Parallel Programming for C++ Developers in the Next version of Visual Studio
昨日の話と重複する部分もありましたが、C++なのでどちらかというとHPCに近いもありました。Parallel Pattern Libraryはプログラミングモデルであり、STLスタイルのアルゴリズムをサポートする(parallel_for, parallel_for_each, parallel_accumulate, parallel_invoke)。タスク並列のためにtask_handleとtask_groupを持つ。コンカレント コンテナとオブジェクトとしてcombinable<T>, concurrent_vector<T>, concurrent_queue<T>, concurrent_unorderded_mapを持つ。同期プリミティブとしてreader_writer, enter_critical, Eventを持つ。Asynchronous Agent Libraryにunbounded_buffer<T>, overwrite_buffer<T>, single_assignment<T>を持つ。
IronRuby
「IronRuby」ではIronRubyを使ったデモンストレーションがいくつか行われました。flickrのサービスをIronRubyで利用する、msdn manをIronRubyで使う、RubyEngineをC#(WPF)アプリに組み込む、IronRubyでVSアドオンのユニットテストを行う、Silverline(IronRuby + Silverlight)などなど...
Big Room(LA Convention Centerで一番大きな空間)で、MS製品開発者に質問できるAsk the expertと、パートナー展示と、Microsoft Researchの展示と、Hands on Labなどが開催されていました。
このブログはマイクロソフトの公式アナウンスではありません。
[追記] Channel 9 へのリンクを追加しました。IironRubyにも追加しました