MOF 文字列
文字列は、人間が読めるテキストとして通常は意図されている一連の文字です。 MOF には文字列の型が 2 つあり、文字を 1 つ保持するか、複数保持します。 MOF には、文字列内での引用符の使い方に関する一連の規則もあります。
次の表は MOF の文字列データ型をまとめたものです。
データ型 | Automation の種類 | 説明 |
---|---|---|
char16 | VT_I2 | Universal Character Set 2 (UCS-2) 形式の 16 ビット Unicode 文字が 1 つ |
string | VT_BSTR | Unicode 文字列 |
MOF 用の文字列を記述するとき、次のガイドラインを使用します。
1 文字の定数は一重引用符で囲みます。
1 文字の定数に一重引用符を使用しない場合、Unicode 文字値の整数表現を使用する必要があります。 あるいは次のように、American National Standards Institute (ANSI) C 標準の \x エスケープ シーケンスで文字を指定できます。
char16 TestChar1 = '\x4133'; char16 Testchar2 = 'A';
MOF は Unicode を基本にしているため、16 ビット値も指定できます。
ANSI C 形式の 1 文字定数は二重引用符で囲むことにご注意ください。
文字列は二重引用符で囲みます。
DTime = "19940107140332.000000-300";
引用符文字列が連続する場合、1 つまたは複数の空白で連結します。
DString = "This" "becomes a long string";
引用符を文字列に埋め込むには、バックスラッシュで始まるエスケープ シーケンスを使用します。
DMyString = "This is an \"embedded quote\" example."
次の例からは、文字列プロパティと文字列パラメーターを初期化する方法がわかります。
class StringDataClass
{
[key] String Dstring;
DateTime DTime;
char16 CharVal1;
char16 CharVal2;
sint32 DiskMethod ([in, Id(0)] string Description = "Disk 1");
};
instance of StringDataClass
{
Dstring = "this can go on for " " some time"
" before it is complete";
DTime = "19940107140332.000000-300";
CharVal1 = '\x16';
CharVal2 = '\x32';
};