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ハードウェア イベント サブスクリプションの作成

Baseboard Management Controller (BMC) がインストールされているコンピューターでは、ハードウェア イベントが発生し、非揮発性メモリに格納されている BMC イベント ストアであるシステム イベント ログ (SEL) に記録されます。 イベント ビューアーを使用して Windows Server 2008 でこれらのハードウェア イベントを読み取るには、イベントに対するサブスクリプションを作成する必要があります。 ハードウェア イベント サブスクリプションは Windows Server 2008 でのみ機能します。

次の手順では、SEL イベント サブスクリプションを作成してハードウェア イベントを取得する方法を定義します。

  1. 次の XML を.xml ファイルに保存します (この例では、ファイルの名前は Wsmanselrg.xml)。 この XML ではサブスクリプションを定義します。

    <Subscription xmlns="http://schemas.microsoft.com/2006/03/windows/events/subscription">
        <Description>A subscription for the HardwareEvents</Description>
        <SubscriptionId>WSManSelRg</SubscriptionId>
        <Uri>http://schemas.microsoft.com/wbem/wsman/1/logrecord/sel</Uri>
        <EventSources>
            <EventSource>
                <Address>LOCALHOST</Address>
            </EventSource>
        </EventSources>
        <LogFile>HardwareEvents</LogFile>
        <Delivery Mode="pull">
            <PushSettings>
                <Heartbeat Interval="10000"/>
            </PushSettings>
        </Delivery>
    </Subscription>
    
  2. コマンド プロンプト ウィンドウで次のコマンドを実行して、イベント サブスクリプションを作成します (Wecutil.exe プログラムは %SYSTEMROOT%\System32 ディレクトリにあります)。

    Wecutil cs <path>\wsmanselrg.xml

  3. コマンド プロンプト ウィンドウで次のコマンドを実行して、サブスクリプションがアクティブであることを確認します。

    Wecutil gr wsmanselrg

BMC は、サーバーにローカルに接続されているマイクロコントローラーです。 BMC には、サーバーの物理的な状態を監視するセンサーと、サーバーがオフラインであってもネットワーク経由で通信できる専用のネットワーク接続があります。 Intelligent Platform Management Interface (IPMI) WMI プロバイダーを介して BMC データにアクセスできます。 IPMI プロバイダーの詳細については、「IPMI プロバイダー」を参照してください。

イベント サブスクリプションを機能させるには、コンピューターに BMC と IPMI プロバイダーがインストールされている必要があります。 Windows Server 2008 で実行されているコンピュータの場合、IPMI プロバイダーはデフォルトでインストールされています。 BMC が使用できない場合は、IPMI ドライバーをインストールできず、サブスクリプション ランタイム ステータスに常にエラー (0x8004001 - WMI 汎用エラー) が表示されます。