StoServe の使用
StoServe は、主に COM サーバーとして使用されることを目的とした DLL です。 関連する .LIB ファイルにリンクすることで暗黙的に読み込むこともできますが、通常は COM 関数CoGetClassObject 内からの明示的な LoadLibrary 呼び出しの後に使用されます。 StoServe は自己登録型のインプロセス サーバーです。
StoServe を使用するには、クライアント プログラムで STOSERVE.H をインクルードしたり、STOSERVE.LIB にリンクしたりする必要はありません。 StoServe の COM クライアントは、オブジェクトの CLSID と COM サービスを通じてのみアクセスを取得します。 StoServe の場合、その CLSID は CLSID_DllPaper (\INC 兄弟ディレクトリのファイル PAPGUIDS.H で定義) です。 StoClien コードサンプルは、クライアントがこのアクセスを取得する方法を示しています。
このサンプルをビルドする makefile は、サーバーをレジストリに自動的に登録します。 StoServe ディレクトリのコマンド プロンプトで次のコマンドを発行すると、手動で自己登録を開始できます。
nmake レジスタ
これは、コンパイル環境が設定されていることを前提としています。 そうでない場合は、 StoServe ディレクトリにいるときに、コマンド プロンプトで REGISTER.EXE コマンドを直接呼び出すこともできます。
..\register\register.exe stoserve.dll
これらの登録コマンドには、このシリーズの REGISTER サンプルの事前ビルドと、STOSERVE.DLL の事前ビルドが必要です。
このシリーズでは、makefile は REGISTER サンプルの REGISTER.EXE ユーティリティを使用します。 プラットフォーム ソフトウェア開発キット (SDK) および Visual C++ の最近のリリースには、REGSVR32.EXE というユーティリティが含まれており、同様の方法でインプロセス サーバーおよびマーシャリング DLL を登録できます。
StoServe は、APPUTIL によって提供されるユーティリティ クラスとサービスの多くを使用します。 APPUTIL の詳細については、兄弟ディレクトリの APPUTIL ライブラリのソース コードと、メイン チュートリアル ディレクトリの APPUTIL.HTM を参照してください。