IXpsOMPackageWriter インターフェイスの使用

[アーティクル]
10/24/2023

IXpsOMPackageWriter インターフェイスは、アプリケーションが XPS OM の IXpsOMPage インターフェイスの内容を書き込める XPS ドキュメントファイルを作成します。 IXpsOMPackageWriter インターフェイスは、ドキュメントの内容を順番に処理または作成する場合に最も役立ちます。 IXpsOMPackage インターフェイスの WriteToFile メソッドと WriteToStream メソッドとは異なり、IXpsOMPackageWriter インターフェイスを使用する場合は、FixedDocument 全体も FixedDocumentSequence のいずれも完了する必要はありません。

概要

IXpsOMPackageWriter インターフェイスは、XPS ドキュメントの最初のページから最後のページまで、一度に 1 ページずつ書き込みます。このインターフェイスを使用すると、単純な XPS ドキュメントファイルと、FixedDocumentSequence に複数の FixedDocument を含む複雑な XPS ドキュメントファイルを作成できます。複雑な XPS ドキュメントファイルでは、FixedDocumentSequence の最初の FixedDocument 以降、FixedDocument も順番に作成されます。 IXpsOMPackageWriter インターフェイスでは、ランダムな順序でのドキュメントコンテンツの作成はサポートされていません。たとえば、順次レポートを作成したり、ドキュメントの内容がドライバーに順番に送られるデバイスドライバーフィルターで処理を実行したりするために使用します。

用語の復習

XPS ドキュメントファイルは、XML Paper Specification に準拠する Open Packaging Conventions (OPC) パッケージです。つまり、技術的には、IXpsOMPackageWriter インターフェイスは OPC パッケージを作成しますが、これは XML Paper Specification に準拠した OPC パッケージです。このため、XPS ドキュメントに関する説明では、XPS ドキュメントとパッケージという用語が多くの場合に同じ意味で使用されます。

IXpsOMPackageWriter インターフェイスによって作成されたパッケージには、必要な XPS ドキュメントコンポーネント (FixedDocumentSequence、1 つ以上の FixedDocument、および 1 つ以上の FixedPage) が含まれます。 FixedDocumentSequence は、IXpsOMPackageWriter インターフェイスがインスタンス化された際に作成されます。 FixedDocument はIXpsOMPackageWriter::StartNewDocument が呼び出されるたびに作成され、IXpsOMPackageWriter::AddPage が呼び出されるたびに FixedPage が作成されます。インターフェイスはドキュメントの内容を順番に書き込むため、AddPage メソッドは、最後に作成された FixedDocument にページを追加します。