プリンター デバイス コンテキスト (ドキュメントと印刷)
アプリケーションがウィンドウのクライアント領域で描画を開始する前にディスプレイ デバイス コンテキスト (DC) を必要とするのと同様に、プリンターへの出力の送信を開始する前にプリンター DC が必要です。 プリンター DC は、一連のグラフィック オブジェクトとその関連する属性を定義し、出力に影響を与えるグラフィック モードを指定する内部データ構造であるという点で、表示 DC に似ています。 グラフィック オブジェクトには、線画用のペン、塗りつぶしと塗りつぶし用のブラシ、テキスト出力用のフォントが含まれます。
ディスプレイ DC とは異なり、プリンター DC はウィンドウ管理コンポーネントによって所有されておらず、 GetDC 関数を呼び出しても取得できません。 代わりに、アプリケーションは CreateDC または PrintDlgEx 関数を呼び出す必要があります。
アプリケーションが CreateDC 関数を呼び出す場合は、ドライバーとポート名を指定する必要があります。 これらの名前を取得するには、 GetPrinter または EnumPrinters 関数を呼び出します。
アプリケーションが PrintDlgEx 関数を呼び出し、PRINTDLGEX 構造体の Flags メンバーにPD_RETURNDC値を指定すると、システムはユーザーが選択したプリンターのデバイス コンテキストにハンドルを返します。 詳細については、「共通ダイアログ ボックス の使用」の「プロパティ シートの印刷」および「Print プロパティ シートの 使用」を参照してください。