印刷スプーラー
印刷インターフェイスの主要なコンポーネントは、印刷スプーラーです。 印刷スプーラーは、印刷プロセスを管理する実行可能ファイルです。 印刷の管理には、正しいプリンター ドライバーの場所の取得、そのドライバーの読み込み、印刷ジョブへの高レベル関数呼び出しのスプール、印刷用の印刷ジョブのスケジュール設定などが含まれます。 スプーラーはシステムの起動時に読み込まれ、オペレーティング システムがシャットダウンされるまで引き続き実行されます。
印刷するアプリケーションは、プリンター デバイス コンテキスト (DC) を作成します。 アプリケーションがプリンター DC を作成すると、スプーラーは、必要なプリンター ドライバーの場所を決定し、そのドライバーを読み込むなどの必要なタスクを実行します。 印刷スプーラーは、印刷ジョブの記録に使用されるデータ型も決定します。
印刷スプーラーは、次のデータ型をサポートしています。
- 拡張メタファイル (EMF)。
- ASCII テキスト。
- PostScript、PCL、カスタム データ型などのプリンター データ型を含む生データ。
追加のプリンター ドライバーと印刷プロセッサをインストールすることで、スプーラーにカスタム データ型を追加できます。 印刷ジョブは、内部的に格納され、サポートされているデータ型のいずれかを使用してエンコードされたドキュメントであり、印刷ジョブには 1 つ以上の出力ページが含まれている場合があります。 印刷ジョブは、複数のフォームで構成される場合があります。たとえば、A4 用紙の封筒と 3 ページで構成されるジョブがあります。 印刷ジョブは、StartDoc および EndDoc関数によって定義 (または角かっこで囲まれます) されます。
印刷ジョブの既定のデータ型は、拡張メタファイルです。 EMF レコードは、テキスト出力コマンド、ラスター グラフィックス コマンドなどを格納するために使用されるコンパクトな構造です。 アプリケーションが startDoc呼び出すと、スプーラーはスプール・ファイルとデータ・ファイルを作成し、EMF レコードのスプール・ファイルへの保管を開始します。 アプリケーションが GDI 描画関数のいずれかを呼び出すたびに、1 つ以上の新しい EMF レコードが作成され、スプール ファイルに格納されます。 スプール・ファイルとデータ・ファイルは、オペレーティング・システム・ディレクトリーに作成されます。 スプーラーはスプール・ファイルを使用して EMF レコードを保管し、データ・ファイルを使用して、フォームのタイプ、印刷ジョブのデータ・タイプ、ターゲット・プリンターなどを記録します。 スプーラーは、ジョブが正常に印刷されると、これらのファイルを削除します。
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メタファイル のEnhanced-Format