cue コマンド
キュー コマンドは、再生または記録の準備をします。 デジタル ビデオ、VCR、波形オーディオ デバイスは、このコマンドを認識します。
このコマンドを送信するには、lpszCommand パラメーターを次のように設定して mciSendString 関数を呼び出します。
_stprintf_s(
lpszCommand,
TEXT("cue %s %s %s"),
lpszDeviceID,
lpszInOutTo,
lpszFlags
);
パラメーター
-
lpszDeviceID
-
MCI デバイスの識別子。 この識別子またはエイリアスは、デバイスを開いたときに割り当てられます。
-
lpszInOutTo
-
再生または記録用にデバイスを準備するフラグ。 次の表に、 キュー コマンドを認識するデバイスの種類と、各種類で使用されるフラグを示します。
値 キュー キュー digitalvideo - input
- noshow
- output
- to position
ビデオデッキ - from position
- input
- output
- プリロール
- reverse
- to position
waveaudio input output 次の表に、 lpszInOutTo パラメーターで指定できるフラグとその意味を示します。
値 説明 from position 開始する場所を示します。 input 記録の準備をします。 デジタル ビデオ デバイスの場合、現在のプレゼンテーション ソースが既に外部入力である場合は、このフラグを省略できます。 noshow フレームを表示せずに再生する準備をします。 このフラグを指定すると、対応するフレームが現在の位置ではない場合でも、ディスプレイはフレーム バッファー内のイメージを引き続き表示します。 このフラグを指定せず、"to" フラグを指定しない後続のキュー コマンドでは、現在のフレームが表示されます。 output プレイの準備をします。 "input" も "output" も指定されていない場合、既定の設定は "output" です。 プリロール インポイントからプリロール距離を移動 します。 インポイントは、現在の位置、または "from" フラグで指定された位置です。 reverse 再生方向が逆方向 (後方) であることを示します。 to position ワークスペースを指定した位置に移動します。 VCR デバイスの場合、このフラグは停止する場所を示します。 -
lpszFlags
-
"wait"、"notify"、またはその両方を指定できます。 デジタル ビデオおよび VCR デバイスの場合は、"テスト" を指定することもできます。 これらのフラグの詳細については、「 待機、通知、およびテスト フラグ」を参照してください。
戻り値
成功した場合は 0 を返し、それ以外の場合はエラーを返します。
解説
必須ではありませんが、一部のデバイスで再生または記録する前にキュー コマンドを発行すると、デバイスがアクションを開始するまでの遅延が減少する可能性があります。
再生中または記録中の場合、またはデバイスが一時停止している場合、このコマンドは失敗します。
(cue "output" を使用して) 再生用にキューを設定する場合、"from"、"to"、または "reverse" フラグを使用して 再生 コマンドを発行すると、キュー コマンドが取り消されます。
(キュー "input" を使用して) 記録をキューに入れると、"from"、"to"、または "initialize" フラグを使用して record コマンドを発行すると、キュー コマンドが取り消されます。
例
次のコマンドは、"mysound" デバイスを記録用に準備します。
cue mysound input
必要条件
要件 | 値 |
---|---|
サポートされている最小のクライアント |
Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー |
Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |