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パッチの除外

使われなくなったパッチは、パッチ適用シーケンスから除外できます。 これにより、ターゲット アプリケーションにパッチが適用されるときに、そのパッチは適用されなくなります。 これは、アプリケーションに既に適用されているパッチの削除とは異なります。 適用されたパッチの削除については、「パッチの削除」をご覧ください。

**Windows インストーラー 3.0 以降: **

パッチに MsiPatchSequence テーブルがある場合は、このテーブルを使ってパッチ適用シーケンスからパッチを除外できます。 あるパッチで、パッチ適用シーケンスにおいてそれより前にあるパッチを除外し、それらのパッチの情報を独自の情報に置き換えることができます。 除外するパッチを指定するパッチと、除外されるパッチの両方に、情報を含む MsiPatchSequence テーブルが必要です。

除外されるパッチと置き換えるパッチに MsiPatchSequence テーブルがない場合、パッチ パッケージでは、パッチ適用シーケンスから除外するパッチの一覧を Revision Number Summary プロパティで指定できます。 除外されるパッチまたは置き換えるパッチに MsiPatchSequence テーブルがある場合、Windows インストーラー 3.0 はこの一覧を無視します。

パッチ パッケージに、MsiPatchSequence テーブルのシーケンス情報があるパッチと、この情報がないパッチが含まれている場合、Windows インストーラー 3.0 は、「パッチのシーケンス処理」セクションで説明されている順序でパッチのシーケンスを処理します。

たとえば、3 つのパッチ Patch1、Patch2、Patch3 には 、MsiPatchSequence テーブルがないとします。 Patch2 は、Patch1 がアプリケーションに既に適用されている場合にのみ適用できるパッチです。 Patch3 は、Patch1 のすべての情報を保持し、パッチ適用シーケンスから Patch1 を除外することもできる、後のパッチです。 つまり、Patch3 が適用されると、Patch 1 を必要とするパッチ 2 も適用できなくなります。 Patch2 だけにある情報は、アプリケーションに提供されません。

Windows インストーラー 2.0: サポートされていません。 使用できる唯一の方法は、Revision Number Summary プロパティでパッチ適用シーケンスから除外するパッチの一覧を指定することです。

Note

一部のパッチを除外すると他のパッチを適用できなくなる可能性があるため、パッチ作成者は、MsiDeterminePatchSequence 関数と MsiDetermineApplicablePatches 関数を使って、製品に実際に適用されるパッチのシーケンスを決める必要があります。