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メモリ管理トレース イベント

このセクションでは、特定のメモリ管理トレース イベントの詳細に関する詳細情報について説明します。

メモリ管理トレースは、小売バイナリで有効にして、オーバーヘッドを最小限に抑えて特定のメモリ管理イベントをトレースできるトラブルシューティング機能です。 この機能により、開発者と製品サポートの診断機能が向上します。 メモリ管理イベント トレースでは、トレース ヒープの割り当て、再割り当て、および空き操作がサポートされます。

メモリ管理イベント トレースでは、オペレーティング システムによって提供される汎用高速トレース機能である Event Tracing for Windows (ETW) が使用されます。 ETW は、ユーザー モード アプリケーションとカーネル モード デバイス ドライバーの両方によって発生するイベントのトレース メカニズムを提供します。 ETW では、ログ記録を動的に有効または無効にできるため、再起動やアプリケーションの再起動を必要とせずに、運用環境で詳細なトレースを簡単に実行できます。 ETW を使用したメモリ管理イベント トレースは、Windows 7、Windows Server 2008 R2 以降でサポートされています。 ETW の一般的な情報については、「 ETW を使用したデバッグとパフォーマンスチューニングの向上」を参照してください。

次の一覧では、各メモリ管理トレース イベントの詳細情報を示します。 イベントの詳細については、イベント名をクリックしてください。

イベント名 説明
ETW_HEAP_EVENT_ALLOC ヒープ割り当て操作のメモリ管理トレース イベント。
ETW_HEAP_EVENT_FREE ヒープ空き操作のメモリ管理トレース イベント。
ETW_HEAP_EVENT_REALLOC ヒープの再割り当て操作のメモリ管理トレース イベント。

 

ETW によりデバッグおよびパフォーマンス調整を改善する