次の方法で共有


メモリ管理レジストリ キー

断片化により、32 ビット システムのシステム仮想アドレス (VA) 領域が使い果たされる可能性があります。 いくつかのレジストリ キーを使用して、この問題が発生する 32 ビット システムのメモリ制限を構成できます。 64 ビット システムのシステム VA 領域は、断片化による枯渇の影響を受けません。したがって、これらのキーは 64 ビット システムには影響しません。

32 ビット システムの場合、これらのメモリ管理レジストリ キーは、次のレジストリ キーの下に明示的に作成する必要があります。

Hkey_local_machine\システム\現在のコントロール セット\コントロール\セッション マネージャー\メモリ管理

Windows Server 2008 と Windows Vista: これらのレジストリ キーは、Windows Server 2008 以降の 32 ビット システムおよび Windows Vista Service Pack 1 (SP1) で使用できます。

32 ビット システムと 64 ビット システムの両方の既定のメモリとアドレス空間の制限については、「 Windows リリースのメモリ制限」を参照してください。

次の表では、32 ビット システムでメモリ制限を構成するために使用できるメモリ管理レジストリ キーについて説明します。 これらのキーはすべて、REG_DWORD型と、0 ~ 2,048 MB の範囲の値を持ちます。 既定値は 0 です。これは、制限が適用されていないことを意味します。 値は、次のシステム VA 割り当て境界に自動的に切り上げられます。これは、 物理アドレス拡張 (PAE) が有効になっている 32 ビット システムでは 2 MB、PAE が有効になっていない 32 ビット システムでは 4 MB です。

Key 説明
NonPagedPoolLimit 非ページ プールで使用できるシステム VA 領域の最大量を指定します。 特定の条件下では、この制限を少量超える可能性があります。
PagedPoolLimit ページ プールで使用できるシステム VA 領域の最大量を指定します。
SessionSpaceLimit セッション領域の割り当てで使用できるシステム VA 領域の最大量を指定します。
SystemCacheLimit システム キャッシュで使用できるシステム VA 領域の最大量を指定します。 特定の条件下では、この制限を少量超える可能性があります。
SystemPtesLimit I/O マッピングおよびシステム・ページ・テーブル項目 (PTEs) を使用するその他のリソースで使用できるシステム VA 領域の最大量を指定します。

 

システム VA 領域が使い果たされているかどうかを判断するには、カーネル デバッガーを使用する必要があります。 詳細については、「 Windows 用デバッグ ツールのダウンロードとインストール」を参照してください。