ベクター型
ベクトルは、1 から 4 つの スカラー コンポーネントを含むデータ型です。 ベクターのすべてのコンポーネントは、同じ型である必要があります。
型宣言
ベクター変数を宣言するには、ベクターの内容の スカラー型 名前と、それに含まれるコンポーネントの数を使用します。
TypeComponents Name
Type
は各コンポーネントの スカラー型です。Components
は、コンポーネントの数を示す 1 から 4 までの定数整数式であり、Name
は変数名を一意に識別する ASCII 文字列です。
例:
int iScalar; // integer scalar
int1 iVector = 1; // vector containing one integer
float3 fVector = { 0.2f, 0.3f, 0.4f }; // vector containing three floats
テンプレート スタイルの宣言
代替宣言構文では、vector
キーワードとテンプレート引数を使用して、スカラー型とコンポーネント数を示します。
vector <Type=float, Components=4> Name
ここでも Type
は各コンポーネントのスカラー型ですが、Components
は、コンポーネントの数を示す 1 から 4 までの整数ですが、テンプレート スタイルの山かっこ内で指定されます。
Name
は、変数名を一意に識別する ASCII 文字列です。
テンプレート パラメーターの既定値では、最後のパラメーターを省略して指定した型の 4 要素ベクトルを指定することも、両方を省略して 4 コンポーネントの float ベクターを指定することもできます。
いくつかの例を次に示します。
vector <int, 1> iVector = 1;
vector <double, 4> dVector = { 0.2f, 0.3f, 0.4f, 0.5f };
vector <float16_t> hVector = { 0.1f, 0.2f, 0.3f, 0.4f }; // Defaults to 4-component float16 vector
vector fVector = { -0.4f, -0.3f, -0.2f, -0.1f }; // Defaults to 4-component float vector