Web ページへの COM オブジェクトの埋め込み
WEB ページで COM オブジェクトを使用できます。 これを行うには、まず、その COM オブジェクトのインスタンスを作成します。 オブジェクト インスタンスが作成されたら、その Web ページの後続のスクリプトで使用できます。
Web ページに COM オブジェクト インスタンスを作成するには、OBJECT タグを使用できます。 または、スクリプト言語で COM オブジェクトを作成するネイティブな方法が提供されている場合は、スクリプトを使用してオブジェクト インスタンスを作成できます。
Web ページに COM オブジェクトを埋め込むのは、ActiveX や COM をサポートするブラウザー (Internet Explorer など) でのみ機能することに注意してください。
次の例は、OBJECT タグを使用して COM オブジェクトを Web ページに埋め込む方法を示しています。
<OBJECT
ID = vid
CLASSID = "clsid:31263EC0-2957-11CF-A1E5-00AA9EC79700"
BORDER = 0
VSPACE = 0
HSPACE = 0
ALIGN = TOP
HEIGHT = 100%
WIDTH = 100%
>
</OBJECT>
スクリプト言語で COM オブジェクトを作成する方法が提供されている場合は、スクリプトで COM オブジェクト インスタンスを作成することもできます。 たとえば、VBScript は CreateObject メソッドを提供し、JScript は ActiveXObject オブジェクトを提供します。 スクリプトでのオブジェクトの作成を次の例に示します。
<SCRIPT LANGUAGE = "VBScript">
Dim objXL
Set objXL = CreateObject("Excel.Application")
</SCRIPT>
<SCRIPT LANGUAGE = "JScript">
var objXL = new ActiveXObject("Excel.Application");
</SCRIPT>
CreateObject メソッドと ActiveXObject オブジェクトに加えて、VBScript と JScript の両方で GetObject メソッドが提供され、オブジェクト インスタンスが返されます。
COM オブジェクトが作成されたら、OBJECT タグの ID 属性で指定された識別子を使用して、後続のスクリプトでそれを参照できます。 前の例では、この識別子は "vid" として指定されています。COM オブジェクトを使用するスクリプトは、オブジェクト インスタンスを作成する OBJECT タグまたはスクリプトの後に表示される必要があることに注意してください。それ以外の場合、オブジェクト識別子は未定義です。 次のスクリプトでは、objXL オブジェクトを使用して、Microsoft Excel のバージョン情報を表示します。
<SCRIPT LANGUAGE = "VBScript">
Msgbox objXL.Version
</SCRIPT>
Web ページに埋め込まれたスクリプトを記述している場合、ブラウザーはスクリプトがアクセスできるオブジェクト モデルも公開します。 Internet Explorer で使用されるモデルは、World Wide Web Consortium (W3C) によって提案されたドキュメント オブジェクト モデル (DOM) に準拠しています。
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