既存のデータからリンクオブジェクトと埋め込みオブジェクトを作成する
通常、ユーザーはクリップボードまたはドラッグ アンド ドロップを使用して複合ドキュメントをアセンブルし、サーバー アプリケーションからユーザーのコンテナー アプリケーションにデータ オブジェクトをコピーします。 OLE をサポートするアプリケーションでは、ユーザーはサーバーまたはコンテナーから転送を開始できます。 たとえば、サーバーは、サーバー アプリケーションのクリップボードにデータをコピーし、コンテナー アプリケーションに切り替えて、[特殊/埋め込みオブジェクトの貼り付け] または同等のメニュー コマンドを選択して、選択したデータから新しい埋め込みオブジェクトを作成できます。 または、ユーザーは、あるアプリケーションから別のアプリケーションにデータをドラッグできます。 このプロセスは、リンクされたオブジェクトを作成する場合と似ています。
Note
OLE サーバーとコンテナーの両方として機能するアプリケーションは、独自のデータの選択を使用して、同じドキュメント内の新しい場所に埋め込みオブジェクトまたはリンク オブジェクトを作成できます。
OLE サーバーとコンテナー アプリケーション間のデータ転送は、「データ転送」で説明されているように、均一なデータ転送に基づいて構築されています。 OLE サーバーとオブジェクト ハンドラーは、クリップボードまたはドラッグ アンド ドロップを使用してデータを転送できるように IDataObject を実装します。 OLE オブジェクトは、通常のすべてのクリップボード形式をサポートします。 さらに、選択したデータ オブジェクトからのリンクオブジェクトと埋め込みオブジェクトの作成をサポートする 6 つのクリップボード形式もサポートしています。
OLE クリップボード形式は、OLE コンテナーにドロップまたは貼り付ける際に、埋め込みまたはリンクされた複合ドキュメント オブジェクトになるデータ オブジェクトを表します。 データ オブジェクトは、これらの形式を、データの説明として忠実度の順にコンテナー アプリケーションに提示します。 言い換えると、オブジェクトは最初に最も適切な形式を提示し、次に最適な形式を表示します。 この意図的な順序付けにより、コンテナー アプリケーションで可能な限り最適な形式を使用することが推奨されます。
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