SIS リンクと再解析ポイント
SIS は、単一のバッキング ファイルを指すコピーオンライト リンク (SIS リンクと呼ばれる) で重複ファイルを置き換え、それらのファイルのディスクとキャッシュのオーバーヘッドを削減する NTFS フィルター ドライバーです。 このバッキング ファイルは、共通ストアに含まれています。 SIS アーキテクチャの実装では、SIS リンクに関する情報を含む再解析ポイントを使用します。
SIS リンクは、通常、ファイルのほとんどの範囲が割り当てられておらず、再解析ポイントを備えたスパース ファイルとして実装されます。 再解析ポイントの構造と内容は、バックアップおよび復元アプリケーションにはわかりません。ただし、アプリケーションは、これらの再解析ポイント内の情報を処理する SIS API 関数との間でデータを送受信します。 再解析ポイント内の情報は、実際のファイル データを含む単一のバッキング ファイルを参照します。 このバッキング ファイルは共通ストア ファイルと呼ばれ、共通ストアに存在します。
SIS リンクを復元する場合、復元アプリケーションは次の手順を実行する必要があります。
- SIS リンクが指す共通ストア ファイルまたはファイルを特定します。
- ファイルまたはファイルが共通ストアに存在しない場合は、SIS リンクと共にファイルを復元します。
- SIS リンクが、ディスク上に存在する共通ストア ファイルまたはファイルを指している場合は、SIS リンクのみを復元します。 共通ストア ファイル内のデータは決して変更されないため、復元時に特定の共通ストア ファイルがまだディスク上にある場合、その内容はバックアップ時と同じであるため、上書きする必要はありません。
SIS 支援バックアップに必要な追加のオーバーヘッドは、バックアップ アプリケーションが SIS リンクとバッキング ファイルに関連付けられたデータをバックアップする必要があることだけです。 すべての SIS バックアップおよび復元操作は、特定のボリュームに対してローカルに行われます。