TextureBrush::SetWrapMode メソッド (gdiplusbrush.h)
TextureBrush::SetWrapMode メソッドは、このテクスチャ ブラシのラップ モードを設定します。
構文
Status SetWrapMode(
[in] WrapMode wrapMode
);
パラメーター
[in] wrapMode
型: WrapMode
このテクスチャ ブラシを使用して領域を描画するときに、イメージの繰り返しコピーを使用して領域を並べて表示する方法を指定する WrapMode 列挙体の要素。
戻り値
種類: 状態
メソッドが成功した場合は、Status 列挙体の要素である Ok を返します。
メソッドが失敗した場合は、 Status 列挙体の他の要素のいずれかを返します。
解説
ブラシの境界を越えて延びる領域は、ブラシの繰り返しコピーで並べて表示されます。 テクスチャ ブラシでは、ラップ モードで指定されているように、代替タイルが特定の方向に反転されている場合があります。 反転は、ブラシの画像を反転させる効果があります。 たとえば、ラップ モードが WrapModeTileFlipX として指定されている場合、ブラシは y 軸に平行な線を中心に反転します。
テクスチャ ブラシは常に (0,0) に向きます。 ラップ モードが WrapModeClamp として指定されている場合、ブラシの外側の領域はタイル化されません。 たとえば、ラップ モードとして WrapModeClamp を指定してテクスチャ ブラシを作成するとします。
TextureBrush(&SomeImage, WrapModeClamp)
次に、ブラシで領域を塗りつぶします。 ブラシの高さが 50 で、塗りつぶされた領域が左上隅が (0, 50) の四角形の場合、ブラシのコピーは繰り返されません (タイルなし)。
テクスチャ ブラシの既定のラップ モードは WrapModeTile で、タイルの反転とクランプを指定しません。
例
次の例では、テクスチャ ブラシを作成し、ブラシのラップ モードを設定し、ブラシを使用して四角形を塗りつぶします。
VOID Example_SetWrapMode(HDC hdc)
{
Graphics graphics(hdc);
Image image(L"HouseAndTree.gif");
TextureBrush textureBrush(&image);
textureBrush.SetWrapMode(WrapModeTileFlipX);
graphics.FillRectangle(&textureBrush, 0, 0, 400, 200);
}
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows XP、Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | gdiplusbrush.h (Gdiplus.h を含む) |
Library | Gdiplus.lib |
[DLL] | Gdiplus.dll |