ID2D1PathGeometry::Open メソッド (d2d1.h)
パス ジオメトリに図形とセグメントを設定するために使用されるジオメトリ シンクを取得します。
構文
HRESULT Open(
[out] ID2D1GeometrySink **geometrySink
);
パラメーター
[out] geometrySink
種類: ID2D1GeometrySink**
このメソッドが戻ると、 geometrySink には、図形とセグメントをパス ジオメトリに設定するために使用される geometry シンクへのポインターのアドレスが含まれます。 このパラメーターは初期化せずに渡されます。
戻り値
型: HRESULT
このメソッドは、成功すると S_OK を返します。 それ以外の場合は、 HRESULT エラー コードが返されます。
解説
パス ジオメトリは不変であり、1 回しか設定できないため、パス ジオメトリに対して Open を複数回呼び出すとエラーになります。
塗りつぶしモードの既定値はD2D1_FILL_MODE_ALTERNATEであることに注意 してください。 フィル モードを設定するには、BeginFigure の最初の呼び出しの前に SetFillMode を呼び出します。 これを行わないと、ジオメトリ シンクがエラー状態になります。
例
次の例では、 ID2D1PathGeometry を作成し、シンクを取得し、シンクを使用して砂時計の図形を定義します。 完全な例については、「 複雑な図形を描画して塗りつぶす方法」を参照してください。
ID2D1GeometrySink *pSink = NULL;
// Create a path geometry.
if (SUCCEEDED(hr))
{
hr = m_pD2DFactory->CreatePathGeometry(&m_pPathGeometry);
if (SUCCEEDED(hr))
{
// Write to the path geometry using the geometry sink.
hr = m_pPathGeometry->Open(&pSink);
if (SUCCEEDED(hr))
{
pSink->BeginFigure(
D2D1::Point2F(0, 0),
D2D1_FIGURE_BEGIN_FILLED
);
pSink->AddLine(D2D1::Point2F(200, 0));
pSink->AddBezier(
D2D1::BezierSegment(
D2D1::Point2F(150, 50),
D2D1::Point2F(150, 150),
D2D1::Point2F(200, 200))
);
pSink->AddLine(D2D1::Point2F(0, 200));
pSink->AddBezier(
D2D1::BezierSegment(
D2D1::Point2F(50, 150),
D2D1::Point2F(50, 50),
D2D1::Point2F(0, 0))
);
pSink->EndFigure(D2D1_FIGURE_END_CLOSED);
hr = pSink->Close();
}
SafeRelease(&pSink);
}
}
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 7、Windows Vista SP2 と Windows Vista 用プラットフォーム更新プログラム [デスクトップ アプリ |UWP アプリ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用プラットフォーム更新プログラム [デスクトップ アプリ |UWP アプリ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | d2d1.h |
Library | D2d1.lib |
[DLL] | D2d1.dll |