SecurityProperty::GetOriginalCallerName メソッド (comsvcs.h)
現在のオブジェクトへの呼び出し元の呼び出しのシーケンスを開始した基本プロセスに関連付けられているユーザー名を取得します。
構文
HRESULT GetOriginalCallerName(
[out] BSTR *bstrUserName
);
パラメーター
[out] bstrUserName
現在のオブジェクトへの呼び出し元の呼び出しのシーケンスを開始した基本プロセスに関連付けられているユーザー名への参照。
戻り値
このメソッドは、E_INVALIDARG、E_OUTOFMEMORY、E_UNEXPECTED、E_FAIL、S_OKの標準戻り値を返すことができます。
解説
通常、オブジェクトの元の呼び出し元は、元の作成者と同じプロセスです。 元の呼び出し元と元の作成者が異なる唯一の状況は、元の作成者が別のプロセスへの参照を渡し、もう一方のプロセスが呼び出しシーケンスを開始することです。
次のシナリオは、このメソッドの機能を示しています。
- 基本プロセス 1 は、ユーザー A としてサーバー A で実行され、ユーザー B として実行されているサーバー B にオブジェクト X を作成します。
- 次に、基本プロセス 1 はオブジェクト X 上の参照をベース プロセス 2 に渡し、サーバー D でユーザー D として実行します。
- 基本プロセス 2 では、その参照を使用してオブジェクト X を呼び出します。
- 次に、オブジェクト X は、サーバー C で実行されているオブジェクト Y を呼び出します。オブジェクト Y が GetOriginalCallerName を呼び出すと、最初にオブジェクトを作成したユーザー A ではなく、ユーザー D の名前が返されます。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | comsvcs.h |