子オブジェクトへのバインド
ADSIでは、コンテナーオブジェクトはIADsContainerインターフェイスを公開します。 IADsContainer :: GetObjectメソッドは、子オブジェクトに直接バインドするために使用されます。 IADsContainer :: GetObjectによって返されるオブジェクトには、メソッドが呼び出されたオブジェクトと同じセキュリティコンテキストがあります。 つまり、代替資格情報が使用されている場合、同じ資格情報を維持するために、代替資格情報をバインド関数またはメソッドに再度渡す必要はありません。
IADsContainer :: GetObjectメソッドは、現在のオブジェクトを基準とした相対識別名 (RDN) を受け取ります。 このメソッドは、省略可能なクラス名も受け取り、子オブジェクトを表すIDispatchインターフェイスポインターを返します。 Iadなどの目的のADSIインターフェイスを取得するには、このIDispatchインターフェイスポインターのQueryInterfaceメソッドを呼び出します。
次のC++コード例は、指定された子オブジェクトを取得する関数を示しています。
HRESULT GetChildObject(IADs *pObject,
LPCWSTR pwszClass,
LPCWSTR pwszRDN,
IADs **ppChild)
{
if(NULL == ppChild)
{
return E_INVALIDARG;
}
*ppChild = NULL;
if((NULL == pObject) || (NULL == pwszRDN))
{
return E_INVALIDARG;
}
HRESULT hr;
IADsContainer *pCont;
hr = pObject->QueryInterface(IID_IADsContainer, (LPVOID*)&pCont);
if(SUCCEEDED(hr))
{
BSTR bstrClass = NULL;
if(pwszClass)
{
bstrClass = SysAllocString(pwszClass);
}
BSTR bstrRDN = SysAllocString(pwszRDN);
if(bstrRDN)
{
IDispatch *pDisp;
hr = pCont->GetObject(bstrClass, bstrRDN, &pDisp);
if(SUCCEEDED(hr))
{
hr = pDisp->QueryInterface(IID_IADs, (LPVOID*)ppChild);
pDisp->Release();
}
}
else
{
hr = E_OUTOFMEMORY;
}
if(bstrRDN)
{
SysFreeString(bstrRDN);
}
if(bstrClass)
{
SysFreeString(bstrClass);
}
pCont->Release();
}
return hr;
}