Active Directory サーバーのバックアップと復元
Active Directory Domain Servicesには、ディレクトリ データベース内のデータをバックアップおよび復元するための機能が用意されています。 この項では、Active Directoryサーバをバックアップおよびリストアする方法について説明します。 Windows 2000 および Windows Server 2003 オペレーティング システムに用意されているユーティリティを使用して Active Directory サーバーをバックアップする方法の詳細については、Microsoft TechNet Web サイトで入手可能な該当するリソース キットを参照してください。
Active Directory サーバーのバックアップはオンラインで実行する必要があり、Active Directory ドメイン サービスのインストール時に実行する必要があります。 Active Directory Domain Servicesは、特別なデータベース上に構築され、プログラムによるバックアップ インターフェイスを提供する一連のバックアップ機能をエクスポートします。 組み込みの Windows バックアップ ユーティリティを使用する場合、バックアップは増分バックアップをサポートしません。 バックアップ アプリケーションは、Ntdsbcli.h で定義されたエントリ ポイントを使用して、ローカルのクライアント側 DLL にバインドします。
Active Directory サーバーの復元は、常にオフラインで実行されます。
このセクションのトピックでは、Active Directory サーバーのバックアップと復元の方法についてのみ説明しますが、Windows 2000 オペレーティング システムと Windows Server 2003 オペレーティング システムには、一緒にバックアップおよび復元する必要がある "システム状態" コンポーネントがいくつかあることに注意してください。 これらのシステム状態コンポーネントは、次のもので構成されます。
- ntldr、ntdetect などのブート ファイル、SFP で保護されているすべてのファイル、およびパフォーマンス カウンターの構成
- Active Directory ドメイン コントローラ
- SysVol (ドメイン コントローラーのみ)
- 証明書サーバー (CA のみ)
- クラスタ データベース (クラスタ ノードのみ)
- レジストリ
- COM+ クラス登録データベース
システム状態は任意の順序でバックアップできますが、システム状態の復元は次の順序で行う必要があります:
- ブートファイルを復元します。
- 必要に応じて、SysVol、Certificate Server、クラスター データベース、および COM+ クラス登録データベースを復元します。
- Active Directory サーバーを復元します。
- レジストリを復元します。
証明書サービスのバックアップと復元の詳細については、証明書サービスのバックアップおよび復元機能の使用を参照してください。
Active Directory Domain Servicesのバックアップと復元の詳細については、以下を参照してください。
- Active Directory Domain Servicesのバックアップに関する考慮事項
- Active Directory サーバーのバックアップ
- Active Directory サーバの復元
- ディレクトリバックアップ機能