VSS 復元ターゲットの設定
IVssComponent インターフェイスを使用すると、ライターはコンポーネントごとにファイルを復元する方法を正確に微調整できます。
復元中のシステム構成がバックアップ中に予想される以外の構成である可能性があるため、復元ターゲット メカニズムが提供されます。
これにより、ライターは IVssComponent::SetRestoreTarget を呼び出して、バックアップ コンポーネント ドキュメント に明示的に含まれる コンポーネントの復元方法を変更できます。 これにより、 暗黙的に含まれるコンポーネントで使用される復元メカニズムも変更されます。
MoveFileEx がファイルを最終的な場所にコピーする際に実行中の VSS サービスがないため、システムの再起動中に (VSS_RESTOREMETHOD_ENUM列挙値VSS_RME_RESTORE_AT_REBOOTおよびVSS_RME_RESTORE_AT_REBOOT_IF_CANNOT_REPLACEの下で) ファイルの復元は復元ターゲットの影響を受けません。
同様に、各カスタム復元は特定のライターに固有であり、復元ターゲットを尊重または無視することを選択できるため、VSS_RME_CUSTOM復元は影響を受ける場合と影響を受ける可能性があります。
要求者とライターは、IVssComponent::GetRestoreTarget を使用して、コンポーネント セットの復元ターゲットをチェックできます。
IVssComponent では、コンポーネント セットごとに設定できる次の復元ターゲットがサポートされています。
- VSS_RT_ORIGINAL。 VSS_RESTOREMETHOD_ENUM列挙で指定された復元方法が優先されます。
- VSS_RT_ALTERNATE。 ファイルは、既存の代替場所マッピングから決定された場所に復元されます。 コンポーネント セット サブコンポーネント内のパスと一致する代替の場所マッピングが存在する場合は、可能であれば別の場所に復元します。それ以外の場合は、エラーを返します。