Windows インストーラーは、インストール中に特定のファイルまたはディレクトリを検索できます。 ファイルまたはディレクトリの検索は、ユーザーが既にアプリケーションのバージョンをインストールしているかどうかを判断するために使用されます。
AppSearch アクション は、AppSearch Tableで指定されたファイル署名をユーザー システムで検索します。 AppSearch アクションは、指定された署名を持つインストール済みのファイルまたはディレクトリを検索すると、AppSearch テーブルにも指定されている対応するプロパティを、ファイルまたはディレクトリの場所に設定します。 ファイルを検索する場合は、ファイル署名も 署名テーブルに一覧表示する必要があります。 ファイル署名が AppSearch テーブルに一覧表示され、署名テーブルに一覧にない場合、検索ではディレクトリ、レジストリ エントリ、または .ini ファイル エントリが検索されます。
ユーザー コンピューターの検索を迅速化するために、インストーラーは、検索候補の場所を示す順序で、次のロケーター データベース テーブルに対してクエリを実行します。
- ファイル署名が CompLocator テーブルに表示されている場合、推奨される検索場所はコンポーネントのキー パスです。 署名がこの表にリストされていない場合、または推奨される場所にインストールされていない場合、インストーラーは RegLocator テーブル に対して推奨される場所を照会します。
- ファイル署名が RegLocator テーブルに一覧表示されている場合、検索の推奨される場所は、ユーザー レジストリに書き込まれたキー パスです。 署名がこの表にリストされていない場合、または推奨される場所にインストールされていない場合、インストーラーは、IniLocator Table に対して推奨される場所を照会します。
- IniLocator テーブルにファイル署名が表示されている場合、検索の推奨される場所は、ユーザー システムの既定の Windows ディレクトリに存在する .ini ファイルに書き込まれたキー パスです。 署名がこの表にリストされていない場合、または推奨される場所にインストールされていない場合、インストーラーは、DrLocator Table に対して推奨される場所を照会します。
- ファイル署名が DrLocator テーブルに表示されている場合、検索候補の場所はユーザー ディレクトリ ツリー内のパスです。 この場所の下で検索するサブディレクトリ レベルの深さも、この表で指定します。
インストーラーが提案された場所で初めてファイル署名を検索すると、このファイルまたはディレクトリの検索が停止し、AppSearch Tableで対応するプロパティが設定されます。 詳細については、次を参照してください。
- すべての固定ドライブを検索してファイルを探す
- ディレクトリ内のディレクトリとファイルの検索
- ファイルの検索と、ファイルのパス を保持するプロパティの作成
- 特定の場所のファイルを検索する
- レジストリ エントリの検索とレジストリ の値を保持するプロパティの作成