アプリをアクティブ化する方法 (DirectX と C++)
ここでは、ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) DirectX アプリのアクティブ化エクスペリエンスを定義する方法について説明します。
アプリのアクティブ化イベント ハンドラーを登録する
まず、CoreApplicationView::Activated イベントを処理するための登録を行います。このイベントは、アプリが開始され、オペレーティング システムによって初期化されるときに発生します。
次のコードをビュー プロバイダー (この例では MyViewProvider という名前) の IFrameworkView::Initialize メソッドの実装に追加します。
void App::Initialize(CoreApplicationView^ applicationView)
{
// Register event handlers for the app lifecycle. This example includes Activated, so that we
// can make the CoreWindow active and start rendering on the window.
applicationView->Activated +=
ref new TypedEventHandler<CoreApplicationView^, IActivatedEventArgs^>(this, &App::OnActivated);
//...
}
アプリの CoreWindow インスタンスをアクティブ化する
アプリの起動時に、アプリの CoreWindow への参照を取得する必要があります。 CoreWindow には、アプリがウィンドウ イベントの処理に使うウィンドウ イベント メッセージ ディスパッチャーが含まれています。 アプリのアクティブ化イベントのコールバックで、CoreWindow::GetForCurrentThread を呼び出して、この参照を取得します。 この参照を取得したら、CoreWindow::Activate を呼び出して、メイン アプリ ウィンドウをアクティブ化します。
void App::OnActivated(CoreApplicationView^ applicationView, IActivatedEventArgs^ args)
{
// Run() won't start until the CoreWindow is activated.
CoreWindow::GetForCurrentThread()->Activate();
}
メイン アプリ ウィンドウのイベント メッセージの処理の開始
作成したコールバックは、アプリの CoreWindow の CoreDispatcher によって処理されるイベント メッセージとして発生します。 このコールバックは、アプリのメイン ループ (ビュー プロバイダーの IFrameworkView::Run メソッドで実装) から CoreDispatcher::ProcessEvents を呼び出さない場合は呼び出されません。
// This method is called after the window becomes active.
void App::Run()
{
while (!m_windowClosed)
{
if (m_windowVisible)
{
CoreWindow::GetForCurrentThread()->Dispatcher->ProcessEvents(CoreProcessEventsOption::ProcessAllIfPresent);
m_main->Update();
if (m_main->Render())
{
m_deviceResources->Present();
}
}
else
{
CoreWindow::GetForCurrentThread()->Dispatcher->ProcessEvents(CoreProcessEventsOption::ProcessOneAndAllPending);
}
}
}
関連トピック