エスケープ関数 (wingdi.h)
Escape 関数を使用すると、アプリケーションは GDI では使用できないシステム定義のデバイス機能にアクセスできます。 アプリケーションによって行われたエスケープ呼び出しが変換され、ドライバーに送信されます。
構文
int Escape(
[in] HDC hdc,
[in] int iEscape,
[in] int cjIn,
[in] LPCSTR pvIn,
[out] LPVOID pvOut
);
パラメーター
[in] hdc
デバイス コンテキストへのハンドル。
[in] iEscape
実行するエスケープ関数。 このパラメーターは、「解説」に記載されている定義済みのエスケープ値のいずれかである必要があります。 アプリケーションでプライベート エスケープ値が定義されている場合は、 ExtEscape 関数を使用します。
[in] cjIn
lpvInData パラメーターが指すデータのバイト数。 0 を指定できます。
[in] pvIn
指定したエスケープに必要な入力構造体へのポインター。
[out] pvOut
このエスケープから出力を受け取る構造体へのポインター。 データが返されない場合、このパラメーターは NULL にする 必要があります。
戻り値
関数が成功した場合、戻り値は 0 より大きくなりますが、実装のみをチェックする QUERYESCSUPPORT プリンター エスケープを除きます。 エスケープが実装されていない場合、戻り値は 0 です。
関数が失敗した場合、戻り値はシステム エラー コードです。
解説
元のプリンターのエスケープのうち、使用できるのは次のとおりです。
エスケープ | 説明 |
---|---|
QUERYESCSUPPORT | 特定のエスケープがデバイス ドライバーによって実装されているかどうかを判断します。 |
パススルー | アプリケーションがプリンターにデータを直接送信できるようにします。 |
プリンターエスケープの詳細については、「 ExtEscape」を参照してください。
StartPage 関数を使用して、データを受信するようにプリンター ドライバーを準備します。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows 2000 Professional [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows 2000 Server [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | wingdi.h (Windows.h を含む) |
Library | Gdi32.lib |
[DLL] | Gdi32.dll |