IDynamicRenderer::get_DataCacheEnabled メソッド (rtscom.h)
DynamicRenderer クラス オブジェクトに対してデータ キャッシュが有効かどうかを示す値を取得または設定します。
このプロパティは読み取り/書き込み可能です。
構文
HRESULT get_DataCacheEnabled(
BOOL *pfCacheData
);
パラメーター
pfCacheData
戻り値
なし
解説
DataCacheEnabled プロパティを TRUE に設定すると、低速プロセスによって出力キューがブロックされる状況を管理できます。 DynamicRenderer Class オブジェクトによってストロークが描画された後にウィンドウが無効になると、収集されたストロークが描画されるまでに遅延が発生する可能性があります。 動的レンダラーのストロークをキャッシュに配置し、 IDynamicRenderer::Refresh メソッドメソッド を使用してストロークを再描画します。
ストロークが収集されたら、 IDynamicRenderer::ReleaseCachedData メソッドメソッド を呼び出して、それらをキャッシュから解放する必要があります。 ストロークを解放するには、 IStylusPlugin::CustomStylusDataAdded メソッド を使用します。
また、描画時にストロークを表示するが、ストロークを使用した後にストロークを保存する必要がない場合は、 DataCacheEnabled プロパティを TRUE に 設定すると便利です。 この場合は、 IStylusPlugin::CustomStylusDataAdded メソッド の data パラメーターにデータ識別子を格納し、キャッシュされたストロークが不要になったらデータを解放します。
このプロパティが TRUE の場合は、インク収集オブジェクトに格納されているストロークに対して IDynamicRenderer::ReleaseCachedData メソッド メソッド を呼び出す必要があります。 FALSE の場合、IDynamicRenderer::ReleaseCachedData メソッドを呼び出す必要はありません。 このプロパティを FALSE に設定する欠点は、最初は動的にレンダリングされたが、他のその他の操作によって無効になったストローク データは、ストローク データがインク コレクション オブジェクトに到達し、そこにレンダリングされるまでレンダリングされないことです。
このプロパティを FALSE に設定すると、キャッシュされたデータがクリアされます。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows XP タブレット PC エディション [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | サポートなし |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | rtscom.h |
[DLL] | RTSCom.dll |