ネットワーク アダプターのパフォーマンス履歴
こちらの「記憶域スペース ダイレクトのパフォーマンス履歴」のサブトピックでは、ネットワーク アダプターから収集されるパフォーマンス履歴について詳しく説明します。 ネットワーク アダプターのパフォーマンス履歴は、クラスター内のすべてのサーバーのすべての物理ネットワーク アダプターで使用できます。 リモート ダイレクト メモリ アクセス (RDMA)のパフォーマンス履歴は、RDMA が有効になっているすべての物理ネットワーク アダプターで使用できます。
注意
停止しているサーバーのネットワーク アダプターからパフォーマンス履歴を収集することはできません。 サーバーが復旧すると、自動的に収集が再開されます。
系列の名前と単位
以下の系列は、対象となるネットワーク アダプターごとに収集されます。
系列 | ユニット |
---|---|
netadapter.bandwidth.inbound |
ビット/秒 |
netadapter.bandwidth.outbound |
ビット/秒 |
netadapter.bandwidth.total |
ビット/秒 |
netadapter.bandwidth.rdma.inbound |
ビット/秒 |
netadapter.bandwidth.rdma.outbound |
ビット/秒 |
netadapter.bandwidth.rdma.total |
ビット/秒 |
注意
ネットワーク アダプターのパフォーマンス履歴は、1 秒あたりのバイト数ではなく、1 秒あたりのビット数で記録されます。 10 GbE のネットワーク アダプター 1 つで、理論的に最大で 1 秒あたり約 10 億ビット = 1 億 2500 万バイト = 1.25 GB を送受信できます。
解釈方法
系列 | 解釈方法 |
---|---|
netadapter.bandwidth.inbound |
ネットワーク アダプターによって受信されたデータの転送速度。 |
netadapter.bandwidth.outbound |
ネットワーク アダプターによって送信されたデータの転送速度。 |
netadapter.bandwidth.total |
ネットワーク アダプターによって受信または送信されたデータの合計転送速度。 |
netadapter.bandwidth.rdma.inbound |
ネットワーク アダプターが RDMA 経由で受信したデータの転送速度。 |
netadapter.bandwidth.rdma.outbound |
ネットワーク アダプターが RDMA 経由で送信したデータの転送速度。 |
netadapter.bandwidth.rdma.total |
ネットワーク アダプターが RDMA 経由で受信または送信したデータの合計転送速度。 |
取得元について
ネットワーク アダプターがインストールされているサーバーの Network Adapter
パフォーマンス カウンター セット (ネットワーク アダプターごとに 1 つのインスタンス) から bytes.*
系列が収集されます。
系列 | ソース カウンター |
---|---|
netadapter.bandwidth.inbound |
8 × Bytes Received/sec |
netadapter.bandwidth.outbound |
8 × Bytes Sent/sec |
netadapter.bandwidth.total |
8 × Bytes Total/sec |
ネットワーク アダプターがインストールされているサーバーの RDMA Activity
パフォーマンス カウンター セット (RDMA が有効になっているネットワーク アダプターごとに 1 つのインスタンス) から rdma.*
系列が収集されます。
系列 | ソース カウンター |
---|---|
netadapter.bandwidth.rdma.inbound |
8 × Inbound bytes/sec |
netadapter.bandwidth.rdma.outbound |
8 × Outbound bytes/sec |
netadapter.bandwidth.rdma.total |
8 × "上記の合計" |
注意
カウンターは、サンプリングされるのではなく、区画全体で測定されます。 たとえば、ネットワーク アダプターのアイドル状態が 9 秒間続いた後、10 秒目に 200 ビットの送信をした場合、この 10 秒間の netadapter.bandwidth.total
は、1 秒あたり平均 20 ビットとして記録されます。 これにより、パフォーマンス履歴ですべてのアクティビティが把握され、履歴がノイズに対して強くなります。
PowerShell での使用法
Get-NetAdapter コマンドレットを使用します。
Get-NetAdapter <Name> | Get-ClusterPerf