ドライバーのパフォーマンス履歴
「記憶域スペース ダイレクトのパフォーマンス履歴」のサブトピックでは、ドライブから収集されるパフォーマンス履歴について詳しく説明します。 パフォーマンス履歴は、バスやメディアの種類に関係なく、クラスター記憶域サブシステム内のすべてのドライブで使用できます。 ただし、OS ブート ドライブでは使用できません。
注意
停止しているサーバーのドライブからパフォーマンス履歴を収集することはできません。 サーバーが復旧すると、自動的に収集が再開されます。
系列の名前と単位
以下の系列は、対象となるドライブごとに収集されます。
系列 | ユニット |
---|---|
physicaldisk.iops.read |
/秒 |
physicaldisk.iops.write |
/秒 |
physicaldisk.iops.total |
/秒 |
physicaldisk.throughput.read |
バイト/秒 |
physicaldisk.throughput.write |
バイト/秒 |
physicaldisk.throughput.total |
バイト/秒 |
physicaldisk.latency.read |
seconds |
physicaldisk.latency.write |
seconds |
physicaldisk.latency.average |
seconds |
physicaldisk.size.total |
バイト |
physicaldisk.size.used |
バイト |
解釈方法
系列 | 解釈方法 |
---|---|
physicaldisk.iops.read |
ドライブによって完了した 1 秒あたりの読み取り操作数。 |
physicaldisk.iops.write |
ドライブによって完了した 1 秒あたりの書き込み操作数。 |
physicaldisk.iops.total |
ドライブによって完了した 1 秒あたりの読み取り操作または書き込み操作の総数。 |
physicaldisk.throughput.read |
ドライブから読み取った 1 秒あたりのデータの量。 |
physicaldisk.throughput.write |
ドライブに書き込まれる 1 秒あたりのデータの量。 |
physicaldisk.throughput.total |
ドライブから読み取ったデータまたはドライブに書き込まれたデータの 1 秒あたりの合計量。 |
physicaldisk.latency.read |
ドライブからの読み取り操作の平均待機時間。 |
physicaldisk.latency.write |
ドライブへの書き込み操作の平均待機時間。 |
physicaldisk.latency.average |
ドライブ間のすべての操作の平均待機時間。 |
physicaldisk.size.total |
ドライブの合計ストレージ容量。 |
physicaldisk.size.used |
ドライブの使用済みストレージ容量。 |
取得元について
iops.*
、throughput.*
、latency.*
系列は、ドライブが接続されているサーバーに設定された Physical Disk
パフォーマンス カウンターから、ドライブごとに 1 インスタンスずつ収集されたものです。 これらのカウンターは partmgr.sys
で測定され、Windows ソフトウェア スタックの大部分やネットワーク ホップは含まれていません。 これらは、デバイスのハードウェア性能を代表するものです。
系列 | ソース カウンター |
---|---|
physicaldisk.iops.read |
Disk Reads/sec |
physicaldisk.iops.write |
Disk Writes/sec |
physicaldisk.iops.total |
Disk Transfers/sec |
physicaldisk.throughput.read |
Disk Read Bytes/sec |
physicaldisk.throughput.write |
Disk Write Bytes/sec |
physicaldisk.throughput.total |
Disk Bytes/sec |
physicaldisk.latency.read |
Avg. Disk sec/Read |
physicaldisk.latency.write |
Avg. Disk sec/Writes |
physicaldisk.latency.average |
Avg. Disk sec/Transfer |
注意
カウンターの測定は、サンプリングではなく、区間を通して行われます。 たとえば、ドライブのアイドル状態が 9 秒間続いた後、10 秒目に 30 IO が完了した場合、この 10 秒間の physicaldisk.iops.total
は、1 秒当たり平均 3 IO として記録されます。 これにより、パフォーマンス履歴ですべてのアクティビティを把握し、ノイズに対して堅牢になります。
size.*
系列は、WMI の MSFT_PhysicalDisk
クラスからドライブごとに 1 インスタンスずつ収集されます。
系列 | Source プロパティ |
---|---|
physicaldisk.size.total |
Size |
physicaldisk.size.used |
VirtualDiskFootprint |
PowerShell での使用法
Get-PhysicalDisk コマンドレットを使用します。
Get-PhysicalDisk -SerialNumber <SerialNumber> | Get-ClusterPerf