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Windows タイムの追跡可能性

さまざまな部門の規制により、システムが UTC に対して追跡可能であることが要求されます。 これは、システムのオフセットを UTC に関して証明できることを意味します。 規制遵守シナリオを有効にするために、Windows 10 (バージョン 1703 以降) および Windows Server 2016 (バージョン 1709 以降) には、オペレーティング システム側から見た場合の画像を提供して、システム クロック上で実行された操作を理解するための新しいイベント ログが用意されています。 これらのイベント ログは、Windows タイム サービス用に継続的に生成され、調査したり、後で分析するためにアーカイブしたりできます。

これらの新しいイベントによって、次の質問に回答できます。

  • システム クロックが変更されたか
  • クロック周波数が変更されたか
  • Windows タイム サービスの構成が変更されたか

可用性

これらの改善点は、Windows 10 バージョン 1703 以降、および Windows Server 2016 バージョン 1709 以降に含まれています。

構成

この機能を実現するために必要な構成はありません。 これらのイベント ログは既定で有効になっており、イベント ビューアーの Applications and Services Log\Microsoft\Windows\Time-Service\Operational チャネルで確認できます。

イベント ログの一覧

次のセクションでは、追跡可能性のシナリオで使用するためにログに記録されるイベントの概要を示します。

このイベントは、Windows タイム サービス (W32Time) が開始したときにログに記録され、現在の時刻、現在のティック数、ランタイム構成、タイム プロバイダー、現在のクロック レートに関する情報をログに記録します。

イベントの説明 サービスの開始
詳細情報 W32time の起動時に発生
ログに記録されるデータ
  • 現在の時刻 (UTC)
  • 現在のティック数
  • W32Time 構成
  • タイム プロバイダーの構成
  • クロック レート
調整のメカニズム なし。 このイベントは、サービスが開始されるたびに発生します。

例:

W32time service has started at 2018-02-27T04:25:17.156Z (UTC), System Tick Count 3132937.

[コマンド:]

この情報は、次のコマンドを使用して照会することもできます。

W32Time とタイム プロバイダーの構成

w32tm.exe /query /configuration

クロック レート

w32tm.exe /query /status /verbose