シナリオ:分類を使用してデータの情報を得る
データおよび記憶域リソースへの依存は、ほとんどの組織で重要度を増し続けています。 IT 管理者は、従来よりも大規模かつ複雑な記憶域インフラストラクチャを監視しながら総保有コストを妥当な水準に保つ責任を負うという、難しさを増す課題に直面しています。 記憶域リソースの管理はデータのボリュームや可用性だけに関することではなくなり、企業のポリシーを適用し、記憶域の消費用途を知ることで、効率的な使用率とリスク軽減のためのコンプライアンスを実現することも含まれるようになりました。 ファイル分類インフラストラクチャは、データを効率よく管理できるように分類プロセスを自動化することによって、データの性質を理解できるようにします。 ファイル分類インフラストラクチャでは、手動、プログラム、自動の 3 つの分類方法を使用できます。 このトピックでは自動ファイル分類方法について扱います。
シナリオの説明
ファイル分類インフラストラクチャは分類規則を使用して、自動的にファイルをスキャンし、ファイルのコンテンツに従って分類します。 分類プロパティは、Active Directory で集約的に定義されるため、その定義は、組織内のファイル サーバー全体で共有できます。 ファイルで標準文字列またはパターンに一致する文字列 (正規表現) をスキャンする分類規則を作成できます。 構成した分類パラメーターがファイル内で見つかった場合、そのファイルは、分類規則での構成に従って分類されます。 分類規則の例をいくつか挙げます。
文字列「Contoso Confidential」が含まれているファイルを、ビジネスに大きな影響を与えるものとして分類する
少なくとも 10 個の社会保障番号が含まれているファイルを、個人を特定できる情報として分類する
ファイルが分類されると、ファイル管理タスクを使用して、分類されたファイルに対して特定の操作を実行できます。 ファイル管理タスクの操作としては、ファイルに関連付けられた権利を保護したり、ファイルを有効期限切れにしたり、カスタム操作 (Web サービスへの情報の送信など) を実行したりすることができます。
「自動ファイル分類の計画」に、自動ファイル分類を構成するための計画に関する情報があります。
「自動ファイル分類の展開 (デモ手順)」に、自動的にファイルを分類する方法に関する手順が説明されています。
このシナリオの内容
このシナリオは、ダイナミック アクセス制御のシナリオの一部です。 ダイナミック アクセス制御の追加情報については、次のトピックを参照してください。
実際の適用例
Windows Server 2012 のファイル分類インフラストラクチャは、ビジネス データ所有者が簡単にデータを分類してラベル付けできるようにすることで、ダイナミック アクセス制御に貢献します。 集約型アクセス ポリシーに保管されている分類情報を使用して、ビジネスにとって重要なデータ クラスのアクセス ポリシーを定義できます。
このシナリオに含まれている機能
次の表で、このシナリオに含まれる機能を紹介すると共に、それをシナリオに活かす方法について説明します。
機能 | このシナリオのサポート方法 |
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File Server Resource Manager Overview | ファイル分類インフラストラクチャは、ファイル サーバー リソース マネージャーに含まれている機能です。 |
ファイル サービスおよび記憶域サービスの概要 | ファイル サーバー リソース マネージャーは、ファイル サービスのサーバーの役割に付属している機能です。 |