論理構造の設計
Active Directory Domain Services (AD DS) を使用すると、組織は、ユーザーとリソースを管理する、スケーラブルかつ安全で管理可能なインフラストラクチャを作成できます。 また、ディレクトリ対応のアプリケーションもサポートできます。
Active Directory の論理構造の設計が優れている場合の利点は次のとおりです。
多数のオブジェクトを含む Microsoft Windows ベースのネットワークの管理が容易になる
ドメイン構造を強化し、管理コストを削減できる
必要に応じて、リソースに対する管理制御を委任できる機能がある
ネットワーク帯域幅への影響を軽減できる
簡単にリソースを共有できる
検索パフォーマンスを最適化できる
低い総保有コスト
Active Directory の論理構造の設計が優れている場合、デスクトップ ロックダウン、ソフトウェアの配布、システムへのユーザー、グループ、ワークステーション、およびサーバー管理などの機能を、グループ ポリシーとして効率的に統合できます。 また、論理構造が慎重に設計されている場合、Microsoft Exchange Server、公開キー基盤 (PKI)、ドメイン ベースの分散ファイル システム (DFS) など、Microsoft と Microsoft 以外のアプリケーションとサービスを簡単に統合できます。
AD DS の展開前に Active Directory の論理構造が設計されている場合、Active Directory の機能を最大限に活用できるよう展開のプロセスを最適化できます。 Active Directory の論理構造を設計するとき、設計チームはまず組織の要件を特定し、この情報に基づいてフォレストとドメインの境界を配置する場所を決定します。 次に、設計チームは、フォレストのニーズに合わせてドメイン ネーム システム (DNS) 環境を構成する方法を決定します。 最後に、設計チームは、組織内のリソースの管理の委任に必要な組織単位 (OU) 構造を特定します。