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fsutil sparse

スパース ファイルを管理します。 スパース ファイルは、割り当てられていないデータの領域を 1 つ以上含むファイルです。

プログラムでは、これらの未アロケーション領域には値が 0 のバイトが含まれていると見なされ、これらのゼロを表すディスク領域がないと見なされます。 スパース ファイルが読み取られると、割り当てられたデータは格納済みとして返され、割り当てられていないデータは既定でゼロとして返されます (既定では、C2 セキュリティ要件の仕様に従います)。 スパース ファイルのサポートにより、ファイル内のどこからでもデータの割り当てを解除できます。

構文

fsutil sparse [queryflag] <filename>
fsutil sparse [queryrange] <filename>
fsutil sparse [setflag] <filename>
fsutil sparse [setrange] <filename> <beginningoffset> <length>

パラメーター

パラメーター 説明
queryflag スパースをクエリします。
queryrange ファイルをスキャンし、0 以外のデータを含む可能性のある範囲を検索します。
setflag 指定されたファイルをスパースとしてマークします。
setrange ファイルの特定の範囲を 0 で埋めます。
<filename> ファイル名と拡張子を含む、ファイルへの完全なパスを指定します (C:\documents\filename.txt など)。
<beginningoffset> スパースとしてマークするファイル内のオフセットを指定します。
<length> スパースとしてマークするファイル内の領域の長さを指定します (バイト単位)。

解説

  • 意味のある、つまり 0 以外のデータはすべて割り当てられますが、意味のないすべてのデータ (0 で構成される大きな文字列データ) は割り当てられません。

  • スパース ファイルでは、広範囲に及ぶゼロでは、ディスク割り当ては必要ない場合があります。 0 以外のデータの領域は、ファイルが書き込まれたときに必要に応じて割り当てられます。

  • オペレーティング システムに認識されるゼロの範囲を持つことができるのは、圧縮ファイルまたはスパース ファイルだけです。

  • ファイルがスパースの場合や圧縮されている場合は、NTFS によってファイル内のディスク領域が割り当て解除されることがあります。 これにより、ファイル サイズの拡張なしで、バイトの範囲がゼロに設定されます。

c:\temp ディレクトリ内に sample.txt という名前のファイルをスパースとしてマークするには、以下を入力します。

fsutil sparse setflag c:\temp\sample.txt