Hyper-V ネットワークの I/O パフォーマンス
Server 2016 には、Hyper-V のネットワーク パフォーマンスを最適化するための改善点と新機能がいくつか含まれています。 ネットワーク パフォーマンスを最適化する方法に関するドキュメントは、この記事の今後のバージョンで取り扱う予定です。
ライブ マイグレーション
ライブ マイグレーションを使用すると、ネットワーク接続の切断や認識されるレベルでのダウンタイムを発生させることなく、実行中の仮想マシンをフェールオーバー クラスターのあるノードから同じクラスター内の別のノードへと透過的に移動することができます。
注意
フェールオーバー クラスタリングには、クラスター ノード用の共有ストレージが必要です。
実行中の仮想マシンを移動するプロセスは、2 つの主要なフェーズに分けられます。 1 つ目のフェーズでは、仮想マシンのメモリを現在のホストから新しいホストにコピーします。 2 つ目のフェーズでは、仮想マシンの状態を現在のホストから新しいホストに転送します。 2 つのフェーズの期間は、現在のホストから新しいホストにデータを転送できる速度によってだいたい決まります。
ライブ マイグレーション トラフィック専用のネットワークを提供すると、ライブ マイグレーションを完了するために必要な時間を最小限に抑えることができ、安定した移行時間を確保できます。
また、移行に関係する各ネットワーク アダプターの送信バッファーと受信バッファーの数を増やすと、移行のパフォーマンスが向上する場合があります。
Windows Server 2012 R2 では、ネットワーク経由で転送する前にメモリを圧縮するか、ハードウェアでサポートされている場合はリモート ダイレクト メモリ アクセス (RDMA) を使用することで、ライブ マイグレーションを高速化するオプションが導入されました。