Windows Server Essentials から Windows Server 2012 R2 Standard への移行
適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials
Windows Server 2016 は、クラウド コンピューティングへの移行を容易にする新しいテクノロジを導入しながら、現在のワークロードをサポートするクラウド対応のオペレーティング システムです。 Windows Server 2016 のコンテンツは、準備に役立ちます。
Windows Server Essentials では、最大 25 人のユーザーと 50 台のデバイスがサポートされています。 お客様のビジネスでこの制限を超える必要がある場合は、Windows Server Essentials から Windows Server 2012 R2 Standard へのライセンスのインプレース移行を実行することで、ライセンスに準拠した状態を保つことができます。
Windows Server 2012 R2 Standard への移行後は、ユーザー アカウントとデバイスの制限がなくなる一方、Windows Server Essentials に固有の機能 (ダッシュボード、リモート Web アクセス、クライアント コンピューターのバックアップなど) は引き続き利用できます。 ただし、これらの機能の技術的な制限により、サポートされる最大ユーザー数は 100 人、デバイス数は 200 台になります。 クライアント コンピューター バックアップ機能は、最大で 75 台のデバイスのバックアップをサポートします。
重要
Windows Server 2012 R2 Standard では、環境内のユーザーまたはデバイスごとにクライアント アクセス ライセンス (CAL) が必要です。 この点は、CAL モデルを使用せず、CAL が付属しない Windows Server Essentials とは異なります。 Windows Server Essentials から Windows Server 2012 R2 Standard に移行する場合は、環境に合わせて適切な数と種類の CAL を購入する必要があります (ほとんどの顧客は user CAL を購入します)。
移行前に
Windows Server Essentials から Windows Server 2012 R2 Standard に移行する場合は、事前にサーバー データを完全にバックアップしておく必要があります。
重要
サーバーの完全バックアップがない場合、サーバーを移行前の状態に復元することはできません。
また、Windows Server 2012 R2 Standard のソフトウェア ライセンス条項 (EULA) をよく読んで理解してください。 EULA を表示するには:
管理者としてコマンド ウィンドウを開きます。
次のコマンドを実行します。
dism /online /set-edition:ServerStandard /geteula: <eula path>
eula path は、EULA ファイルの保存先の場所を表します (例: C:\ws8std_eula.rtf)。 ファイル名拡張子として .rtf を使用してください。
ファイルを保存した場所を開き、そのファイルをダブルクリックして開きます。
Windows Server 2012 R2 Standard への移行
Windows Server Essentials から Windows Server 2012 R2 Standard に移行することを決定したら、次の 2 つの手順を行います。
Windows Server 2012 R2 Standard のライセンスと、ご利用の環境に合わせて適切な数のユーザー クライアント アクセス ライセンスまたはデバイス クライアント アクセス ライセンスを購入します。
Windows Server 2012 R2 Standard のライセンスは、小売店や販売代理店から、または Microsoft パートナーを通じて購入できます。
注意
最初に Windows Server 2012 R2 Standard を購入し、2 つの仮想インスタンスのうちの 1 つを Windows Server Essentials としてインストールするためにダウングレード権を行使した場合は、何も追加購入する必要はありません。
ボリューム ライセンス チャネルを通じて Windows Server 2012 R2 Standard を購入する場合は、ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC) から Windows Server 2012 R2 Standard の ISO イメージとプロダクト キーをダウンロードできます。
他のいずれかのチャネルから Windows Server 2012 R2 Standard を購入した場合は、TechNet Evaluation Center から Windows Server Essentials の ISO イメージと評価版のプロダクト キーをダウンロードできます。 次の手順に記載されている移行操作を実行すると、評価版の製品がフル ライセンス版のサポート対象製品に変換されます。
管理者として Windows PowerShell を開き、次のコマンドを実行します。
dism /online /set-edition:ServerStandard /accepteula /productkey: <Product Key>
ここで、"プロダクト キー" は、ご利用の Windows Server 2012 R2 Standard コピーのプロダクト キーです。
サーバーが再起動すると、移行プロセスが完了します。
移行後、Windows Server Essentials の機能は、サーバーに残り、最大で 100 人のユーザーと 200 台のデバイスに対してサポートされます。