次の方法で共有


Windows Server 2008 Foundation の設定とデータを Windows Server Essentials 移行の移行先サーバーに移動する

適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials

移行先サーバーへの設定とデータの移動は次のように行います。

  1. データを移行先サーバーにコピーする (オプション)

  2. Active Directory ユーザー アカウントを Windows Server Essentials ダッシュボードにインポートする (オプション)

  3. DHCP サーバーの役割を移行元サーバーからルーターに移動する

  4. ネットワークの構成方法

  5. 許可されたコンピューターをユーザー アカウントにマップする

データを移行先サーバーにコピーする

移行元サーバーから移行先サーバーにデータをコピーする前に、以下のタスクを実行します。

  • 移行元サーバーで共有フォルダーのリストを確認します。各フォルダーのアクセス許可も含まれます。 移行元サーバーから移行するフォルダー構造に合わせて、移行先サーバーのフォルダーを作成またはカスタマイズします。

  • 各フォルダーのサイズを調べて、移行先サーバーに十分な記憶域があることを確認します。

  • 移行先サーバーにファイルをコピーしている間にドライブで書き込みが発生しないように、移行元サーバーの共有フォルダーをすべてのユーザーに対して読み取り専用にします。

移行元サーバーから移行先サーバーにデータをコピーするには

  1. 移行先サーバーにドメイン管理者としてサインオンし、コマンド ウィンドウを開きます。

  2. コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    robocopy \\<SourceServerName> \<SharedSourceFolderName> \\<DestinationServerName> \<SharedDestinationFolderName> /E /B /COPY:DATSOU /LOG:C:\Copyresults.txt

    各値の説明:

    • <SourceServerName> は移行元サーバーの名前です
    • <SharedSourceFolderName> は移行元サーバー上の共有フォルダーの名前です
    • <DestinationServerName> は宛先サーバーの名前です
    • <SharedDestinationFolderName> はデータのコピー先となる移行先サーバー上の共有フォルダーです
  3. 移行元サーバーから移行する共有フォルダーごとに前記の手順を繰り返します。

Active Directory ユーザー アカウントを Windows Server Essentials ダッシュボードにインポートする

既定では、移行元サーバー上で作成されたユーザー アカウントはすべて、Windows Server Essentials のダッシュボードに自動的に移行されます。 ただし、すべてのプロパティが移行要件を満たしていない場合、Active Directory ユーザー アカウントの自動移行は失敗します。 次の Windows PowerShell コマンドレットを使用して、Active Directory ユーザーをインポートできます。

Active Directory のユーザー アカウントを Windows Server Essentials ダッシュボードにインポートするには

  1. 移行先サーバーにドメイン管理者としてログオンします。

  2. Windows PowerShell を管理者として開きます。

  3. 次のコマンドレットを実行します。 [AD username] は、インポートする Active Directory ユーザー アカウントの名前です。

    Import-WssUser SamAccountName [AD username]

DHCP サーバーの役割を移行元サーバーからルーターに移動する

移行元サーバーが DHCP の役割を実行している場合、次の手順を実行して、DHCP の役割をルーターに移動します。

DHCP の役割を移行元サーバーからルーターに移動するには

  1. 次のようにして、移行元サーバーで DHCP サービスをオフにします。

    1. 移行元サーバーをクリックし、[スタート]、[管理ツール]、[サービス] の順にクリックします。

    2. 現在実行しているサービスの一覧で、[DHCP Server] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    3. [開始の種類] で、[無効] を選択します。

    4. サービスを停止します。

  2. ルーターで DHCP の役割を有効にします。

    1. ルーターで DHCP の役割を有効にするには、ルーターのドキュメントの手順に従います。

    2. 移行元サーバーによって発行される IP アドレスが変わらないようにするには、ルーターのドキュメントの手順に従って、ルーターの DHCP 範囲を、移行元サーバーの DHCP 範囲と同じように構成します。

      重要

      ルーターで移行先サーバー用に静的 IP または DHCP 予約が設定されていず、DHCP 範囲が移行元サーバーと異なる場合は、ルーターが移行先サーバーの新しい IP アドレスを発行する可能性があります。 その場合は、ルーターのポート転送ルールを、移行先サーバーの新しい IP アドレスに転送するように設定しなおします。

ネットワークの構成方法

DHCP の役割をルーターに移動した後、移行先サーバーでネットワークの設定を構成します。

ネットワークを構成するには

  1. 移行先サーバーでダッシュボードを開きます。

  2. ダッシュボードの [ホーム] ページで、[セットアップ]、[Anywhere Access のセットアップ] の順にクリックし、[クリックして Anywhere Access を構成する] オプションを選択します。

  3. ウィザードの指示に従って、ルーターとドメインの名前を構成します。

    ルーターが UPnP フレームワークをサポートしていない場合、または UPnP フレームワークが無効になっている場合は、黄色の警告アイコンがルーター名の隣に表示されることがあります。 以下のポートが開かれていて、移行先サーバーの IP アドレスに向いていることを確認します。

  • ポート 80: HTTP Web トラフィック

  • ポート 443: HTTPS Web トラフィック

許可されたコンピューターをユーザー アカウントにマップする

Windows Server Essentials では、リモート Web アクセスにユーザーを表示するには、ユーザーをコンピューターに明示的に割り当る必要があります。 Windows Server 2008 Foundation から移行する各ユーザー アカウントを、1 つまたは複数のコンピューターにマップする必要があります。

コンピューターにユーザー アカウントをマップするには

  1. Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。

  2. ナビゲーション バーで、[ユーザー] をクリックします。

  3. ユーザー アカウントの一覧で、ユーザー アカウントを右クリックして、[アカウント プロパティの表示] をクリックします。

  4. [Anywhere Access] タブをクリックし、[リモート Web アクセスを許可し、Web サービス アプリケーションにアクセスする] をクリックします。

  5. [共有フォルダー]、[コンピューター]、[ホームページ リンク] の順に選択し、[適用] をクリックします。

  6. [コンピューター アクセス] タブをクリックし、アクセスを許可するコンピューターの名前をクリックします。

  7. 各ユーザー アカウントについて、手順 3 ~ 6 を繰り返します。

注意

クライアント コンピューターの構成を変更する必要はありません。 自動的に構成されます。

移行を完了した後、移行先サーバーで最初の新しいユーザー アカウントを作成するときに問題が発生する場合は、追加したユーザー アカウントを削除し、再度作成してください。