spinlock
この操作により、スピンロック アクティビティに関連する情報を一覧表示するテキスト ファイルが生成されます。
-a spinlock [-summary] [-counts [n]]
オプション
-summary
スピンロック イベント情報をタブ区切り形式で要約します。
注釈
64 ビット アーキテクチャでは、Xperf スピンロック分析を使用できます。 スピンロックのインストルメンテーションは、Windows 7、Windows Server 2008 R2、およびそれ以降のバージョンのオペレーティング システムでサポートされています。 Xperf では、通常のスピンロックとキューを使用するスピンロックをサポートしています。 ロックの詳細については、「スピンロック」を参照してください。 オーバーヘッドを減らすために、ETW スピンロックのインストルメンテーションはサンプルベースです。 サンプリング頻度は、-setspinlocksample
を使用して調整できます。 スピンロックのサンプリングを開始する方法の詳細については、「start」を参照してください。
有意義な分析を行うには、WPA シンボルについて理解することをお勧めします。 シンボルの詳細については、「シンボルのサポート」を参照してください。
テスト シナリオが既に実行されている場合、スピンロック イベントを収集するシナリオを停止する必要はありません。 対象のコードがアクティブに実行されている間は、スピンロック イベントの収集を開始できます。 また、スピンロック イベント データが収集されたときにシナリオを中断する必要もありません。
ノート スピンロック イベントの数が多い場合、トレース バッファーがオーバーロードされ、イベントが失われる可能性があります。 このような場合は、トレースをマージして読み込むと、メッセージが表示されます。 イベント消失の回避についての詳細は、「イベント消失の回避」を参照してください。
スピンロック アクションの詳細については、「スピンロック パラメーターのカスタマイズ」を参照してください。
例
次のコマンド例は、スピンロック データを使用してトレースを開始する方法を示しています。
xperf -on PROC_THREAD+LOADER+SPINLOCK
スピンロック イベント データは、次のコマンド例に示すように、"SPINLOCK" オプションのみを使用して収集することもできます。
xperf -on SPINLOCK
ただし、"PROC_THREAD+LOADER" オプションを省略した場合、シンボル情報をデコードできません。 シンボルの詳細については、「シンボルのサポート」を参照してください。
イベント データが ETL ファイルに収集された後、次のコマンド例に示すように ETL ファイルを処理します。
xperf -i example.etl -symbols -o example.txt -a spinlock
これにより、スピンロック レポートが生成されます。 このレポートの詳細については、「スピンロックデータの評価」を参照してください。