DevicePlatformID の概要
DevicePlatformID は、SMBIOS システム情報構造からの、連結された複数の値で構成される文字列です。各値はピリオドで区切られます。 1 つ以上の DevicePlatformID をファクトリ OS イメージに含めることができます。
DevicePlatformIDs
は、OEMInput.xml <DevicePlatformID>
要素で指定されます。 DevicePlatformID をイメージに追加する方法については、DevicePlatformID を参照してください。
しくみ
DISM は、フラッシュする前に、イメージ内の DevicePlatformID をデバイスの SMBIOS フィールドと照合して検査します。 これにより、イメージが展開先のハードウェア用に設計されていることを確認します。 DevicePlatformID を含めなかった場合は、デバイスをフラッシュできません。
検証規則
イメージがデバイス用に設計されていることを検証するために、DISM は 3 つのルールを評価して、イメージがフラッシュ先のハードウェアに適しているかどうかを判別します。
- イメージ内のいずれかの PlatformID がデバイスと一致する場合、イメージは正常に一致します。
- すべての DevicePlatformID フィールドが、対応する SMBIOS フィールドと一致する場合、PlatformID はデバイスで検証されます。
- DevicePlatformID フィールドが、完全一致であるか、またはワイルドカード (*) を使用している場合、対応する SMBIOS フィールドと一致します。
検証規則が失敗した場合、フラッシュは失敗し、デバイスに何も書き込まれません。
DevicePlatformID の形式
DevicePlatformID では以下の形式が使用されます。 各値は、SMBIOS からのハードウェア情報にマップされます。
- Manufacturer.FamilyName.ProductName.ProductVersion
DevicePlatformID のフィールド | SMBIOS のフィールド |
---|---|
製造元 | 製造元 |
FamilyName | ファミリ |
ProductName | 製品名 |
ProductVersion | バージョン |
注:
- DevicePlatformID の各フィールドはドット (.) で区切られます。
- ワイルドカード (*) を使用できます。これにより、複数のハードウェアの種類に対して 1 つのイメージを使用できます。
- 連結された DevicePlatformID の最大長は 192 文字です。
SMBIOS システム情報構造については、SMBIOS 仕様のセクション 7.2 を参照してください。
DevicePlatformID の例
4 つの DevicePlatformID を指定した OEMInput ファイルからのスニペットを以下に示します。
<DevicePlatformIDs>
<DevicePlatformID>Manufacturer.Family.Product.Version</DevicePlatformID>
<DevicePlatformID>Contoso.Laptops.ContosoBook.V1</DevicePlatformID>
<DevicePlatformID>Contoso.ContosoLaptop.*.1</DevicePlatformID>
<DevicePlatformID>*.*.*.*</DevicePlatformID>
</DevicePlatformIDs>