DISM Windows Edition-Servicing Command-Line オプション
Windows エディション サービス コマンドを使用すると、Windows の 1 つのエディションを同じエディション ファミリの上位エディションに変更することができます。 候補となる各ターゲット エディションのエディション パッケージは、Windows イメージにステージングされています。 これは、エディション ファミリ イメージと呼ばれます。 ターゲット エディションはステージングされているため、単一のイメージを提供すると、イメージ内の各エディションに更新プログラムが適切に適用されます。 これにより、管理する必要のあるイメージの数を減らすことができますが、specialize 構成パスで費やす必要のあるファクトリ時間またはエンドユーザー時間が増える可能性があります。
オフラインでの変更には、プロダクト キーは必要ありません。 オフライン サービスを使用して上位のエディションに変更する場合は、次のいずれかの方法を使用してプロダクト キーを追加できます。
OOBE (Out-Of-Box Experience) 中にプロダクト キーを入力する。
無人応答ファイルを使用して、specialize 構成パス中にプロダクト キーを入力する。
エディションをオフラインに設定した後、展開イメージのサービスと管理 (DISM) と Windows エディション サービス コマンドライン オプション /Set-ProductKey を使用する。
コマンドライン構文
DISM を使用して Windows イメージを処理するための基本構文は次のようになります。
DISM.exe {/Image:<path_to_image_directory>|/Online} [dism_global_options] {**servicing_option**} [<servicing_argument>
```]
You can use the following edition-servicing options on an offline image to list editions or to change a Windows image to a higher edition:
```cmd
DISM.exe /Image:<path_to_image_directory> {/Get-CurrentEdition | /Get-TargetEditions | /Optimize-Image /WIMBoot | /Set-Edition | /Set-ProductKey:<product_key>}
実行中の Windows オペレーティング システムに対しては、次のエディション サービス オプションを使用できます。
DISM.exe /Online {/Get-CurrentEdition | /Get-TargetEditions | /Set-ProductKey:<product_key> | /Set-Edition:<target_edition> {/GetEula:<path> | /AcceptEula /ProductKey:<product_key>}}
次の表では、それぞれのエディション サービス オプションの使用方法を説明しています。 これらのオプションでは大文字と小文字が区別されません。
/Get-Help /?
エディション サービス コマンドライン オプションの直後に使用すると、オプションと引数に関する情報が表示されます。 イメージを指定すると、追加のヘルプ トピックが使用可能になる場合があります。
例:
Dism /Image:C:\test\offline /Get-CurrentEdition /?
Dism /Online /Get-CurrentEdition /?
/Get-CurrentEdition
指定されたイメージのエディションを表示します。
例:
Dism /Image:C:\test\offline /Get-CurrentEdition
Dism /Online /Get-CurrentEdition
/Get-TargetEditions
イメージの変更先として選択できる Windows エディションの一覧を表示します。
例:
Dism /Image:C:\test\offline /Get-TargetEditions
Dism /Online /Get-TargetEditions
/Set-Edition
オフラインの Windows イメージを上位のエディションに変更するには、引数なしで /Set-Edition
を使用します。
オンラインの Windows Server オペレーティング システムを上位のエディションに変更するには、/AcceptEula
および /ProductKey
引数を指定して /Set-Edition
オプションを使用する必要があります。
重要
上位エディションに変更済みのイメージに対して、/Set-Edition
オプションを使用しないでください。 このオプションは、エディション ファミリで使用可能な最も低いエディションで使用することをお勧めします。
構文:
/Set-Edition:<target_edition_ID> [{/GetEula:<path | /AcceptEula /ProductKey:<product_key>}]
- オンライン イメージに対して
/GetEula
を使用すると、エンドユーザー使用許諾契約書を指定されたパスにコピーできます。 /AcceptEula
引数は、エンドユーザー使用許諾契約書に同意するもので、オンライン イメージ上の Windows エディションを変更するために必要です。
例:
Dism /Image:C:\test\offline /Set-Edition:<edition name>
実行中の Windows Server オペレーティング システムの場合のみ:
Dism /online /Set-Edition:<edition name> /GetEula:c:\eulapath
Dism /online /Set-Edition:<edition name> /AcceptEula /ProductKey:12345-67890-12345-67890-12345
ここで、<edition name>
は、変更先の上位エディションです。
/Set-ProductKey
/Set-ProductKey
オプションは、/Set-Edition
を使用してオフライン Windows イメージを上位エディションに変更した後、オフライン Windows イメージに現在のエディションのプロダクト キーを入力するためにのみ使用できます。
例:
Dism /Image:C:\test\offline /Set-ProductKey:12345-67890-12345-67890-12345
制限事項
オフライン イメージのエディションを設定するときにプロダクト キーを入力しない場合は、OOBE 中にプロダクト キーを入力するか、specialize 構成パス中に無人応答ファイルを使用してプロダクト キーを入力する必要があります。
エディション サービス コマンドは、Windows Preinstallation Environment (Windows PE) イメージに対して使用できません。
エディションに固有のカスタマイズを維持するには、エディションのアップグレード後にエディションに固有の応答ファイルを適用する必要があります。
30 を超える言語パックを含む 64 ビット イメージに対して
/Set-Edition
オプションを実行する場合は、64 ビット コンピューターから実行する必要があります。 そうでないと、メモリ不足エラーが発生する可能性があります。 この制限は、32 ビット コンピューターから 64 ビット イメージを操作している場合にのみ存在します。 イメージのアーキテクチャに一致するコンピューターでこのオプションを実行する場合、この制限は存在しません。Windows イメージのエディションを下げることはできません。
/Get-TargetEditions
オプションを使用して実行すると、最下位のエディションは表示されません。上位エディションに変更済みのイメージに対して、
/Set-Edition
オプションを使用しないでください。