WdfObjectDereferenceWithTag マクロ
[KMDF と UMDF に適用]
WdfObjectDereferenceWithTag マクロは、指定されたフレームワーク オブジェクトの参照カウントをデクリメントし、ドライバーの現在のファイル名と行番号を参照に割り当てます。 このマクロは、参照にタグ値も割り当てられます。
構文
VOID WdfObjectDereferenceWithTag(
[in] WDFOBJECT Handle,
[in] PVOID Tag
);
パラメーター
ハンドル [入力]
フレームワークオブジェクトへのハンドル。
タグ [in]
オブジェクト参照を識別するドライバー定義の値。 タグ値は、ドライバーが WdfObjectReferenceWithTag に以前に指定したタグ値と一致する必要があります。
戻り値
ありません。
ドライバーが無効なオブジェクト ハンドルを提供すると、バグ チェックが発生します。
解説
オブジェクトの参照カウントが 0 になると WdfObjectDereferenceWithTag が返される前にオブジェクトが削除される可能性があります。
WdfObjectDereference の代わりに WdfObjectDereferenceActual または WdfObjectDereferenceWithTag を呼び出すと、Microsoft デバッガーに追加情報 (タグ文字列、行番号、ファイル名) が提供されます。 WdfObjectDereferenceActual を使用すると、ドライバーで行番号とファイル名を指定できます。一方、WdfObjectDereferenceWithTag はドライバーの現在の行番号とファイル名を使用します。
!wdftagtracker デバッガー拡張機能を使用して、タグ、行番号、およびファイル名の値を表示できます。 デバッガー拡張機能は、ポインターと一連の文字の両方としてタグ値を表示します。 デバッガー拡張機能の詳細については、「KMDF ドライバーのデバッグ」をご参照ください。
オブジェクト参照カウントの詳細については、「フレームワーク オブジェクトのライフ サイクル」をご参照ください。
例
次のコード例では、オブジェクトの参照カウントをデクリメントし、タグ値を参照に割り当てます。
WdfObjectDereferenceWithTag(
object,
pTag
);
要件
対象プラットフォーム |
ユニバーサル |
KMDF の最小バージョン |
1.0 |
UMDF の最小バージョン |
2.0 |
ヘッダー |
Wdfobject.h (Wdf.h を含む) |
ライブラリ |
Wdf01000.sys (KMDF); WUDFx02000.dll (UMDF) |
IRQL |
<= DISPATCH_LEVEL |