USBTCD パッケージ
USBTCD はユーザー モード アプリケーションとカーネル モード ドライバーを組み合わせたものです。 このツールは読み取りおよび書き込み操作を実行します。 制御、バルク、アイソクロナス、さまざまな転送長のデータ転送をテスト デバイスとの間で開始します。 SuperMUTT デバイスの場合、USBTCD はバルク エンドポイントでサポートされているストリームにデータを転送します。 また、送信バッファーをチェーン MDL として送信することもできます。 その場合、送信バッファーのセグメント数を指定できます。
USBTCD ファイルは MUTT ソフトウェア パッケージに含まれています。
USBTCD
これらのコマンドを使用するには、USBTCD ドライバー (USBTCD.sys) がデバイスのファンクション ドライバーとして読み込まれる必要があります。 デバイスのドライバーを読み込むするには、MUTTUtil を実行し、USBTCD.inf を指定します。 このツールは、接続されているすべての USB デバイスの USBTCD.sys を読み込みます。
c:\Program Files (x86)\USBTest\x64>MuttUtil.exe -UpdateDriver usbtcd.inf
Return value: 0
c:\Program Files (x86)\USBTest\x64>MuttUtil.exe -list
: : HARDWARE ID : PROBLEM CODE : DRIVER
DEVICE : 0 : USB\VID_045E&PID_078E&REV_8011 : 0 : USBTCD
Return value: 1
次のコマンドを使用して、SuperMUTT デバイスのバルク エンドポイントとの間の転送のパフォーマンスを測定できます。
Usbtcd –perf –read 1 100 2 10240000 0
Usbtcd –perf –write 1 100 0 10240000 0
上記のコマンドでは、USBTCD はパイプ 2 から 10240000 バイトを読み取ります。 2 番目のコマンドでは、USBTCD が書き込み操作を開始して、10240000 バイトがパイプ 0 に送信されます。 どちらのコマンドでも、ツールは操作を 100 回実行し、タイムアウト値は指定しません。
これらのコマンドは、MUTT デバイスのバルク エンドポイントのパフォーマンスを測定するために使用します。 この場合、転送サイズが小さくなっていることに注意してください。
Usbtcd –perf –read 1 100 2 512000 0
Usbtcd –perf –write 1 100 0 512000 0
これらのコマンドは、SuperMUTT デバイスのバルク エンドポイントのストリームへのデータ転送のパフォーマンスを測定します。 現在、デバイスのファームウェアは、新しいストリーム番号と共に ERDY をホストに送信することで、ミリ秒ごとにストリームを切り替えようとしています。 この動作はデバイス内のタイマーで実装されています。
Usbtcd –sread 1 100 7 1 1024 0
Usbtcd –swrite 1 100 6 1 1024 0
前述のコマンドでは、USBTCD は SuperMUTT デバイスのバルク エンドポイント内の特定のストリームの読み取りと書き込みを行います。 最初のコマンドでは、ツールはパイプ 7 に関連するストリーム 1 から 1024 バイトを読み取るワーカー スレッドを開始します。 同様に、2 番目のコマンドはパイプ 6 に関連するストリーム 1 に 1024 バイトを書き込みます。 どちらのコマンドでも、ツールは操作を 100 回実行し、タイムアウト値は指定しません。
USBTCD のヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。
usbtcd -?
このコマンドは、コマンド ライン オプションに関する情報を表示します。 転送サイズ、詳細度、転送タイムアウトなどをコマンド ラインで指定できます。