Wi-Fi デバイス モデルとオブジェクト
Wi-Fi デバイスは、アダプターとポートという 2 種類のオブジェクトのコンテキスト内でホストによって使用されます。
アダプター
アダプター オブジェクトは、Wi-Fi デバイスの Wi-Fi 機能を表します。 このオブジェクトのコマンドと表示は、Wi-Fi インターフェイスに関する状態を示すために使用されます。 複数の Wi-Fi デバイスを持つシステムの場合、各アダプター オブジェクトは異なるインスタンスを表します。
ポート
インフラストラクチャ クライアントや Wi-Fi Direct グループ所有者など、複数の接続に対して 1 つの Wi-Fi アダプターを同時に使用できます。 ポート オブジェクトは、このような各接続に関連付けられている状態を表すために使用されます。 各ポートは、接続の MAC 状態と、その接続に固有の任意の物理状態を保持します。
アダプターには複数のポートが存在する場合があります。 ポートで発行されるコマンドは、そのポートについて保持される状態にのみ影響を与える必要があります。
オペレーティング システムは、802.11 ステーション、Wi-Fi Direct クライアント、Wi-Fi Direct グループ所有者などの操作モードで各ポートを構成します。 特定のポートで処理するためにファームウェアを準備する必要がある set コマンドは、操作モードとポートの状態によって決まります。 ポートは、INIT と OP の 2 つの状態のいずれかになります。 ポートは初期には INIT 状態であり、オペレーティング システムが接続 (インフラストラクチャ クライアントの場合) または AP/GO を開始するコマンドを発行した場合にのみ、OP 状態に遷移します。 OID_WDI_TASK_DOT11_RESET が IHV コンポーネントに送信されると、ポートは INIT 状態に戻ります。
ポート可用性の要件
[ポートの種類] | 必要な数 |
---|---|
ステーション ポート | 1 |
Wi-Fi Direct デバイス | 1 (サポートされている場合) |
Wi-Fi Direct ロール (GO またはクライアント) | 1 または 2 (サポートされている場合) |
ポート同時実行要件
各種のポートについての同時実行要件は次のとおりです。
- 1 つのステーション ポートは常に利用可能です。
- 1 つの Wi-Fi Direct デバイス ポートは常に利用可能です。
- 次の構成では、2 つの Wi-Fi Direct ロール ポートを使用できます。
- 1 GO
- 1 クライアント
- 1 GO、1 クライアント