IPv6 フレームの分割
ヘッダー データ分割をサポートするには、NIC で IPv6 拡張ヘッダーを使用しない IPv6 イーサネット フレームの分割をサポートする必要があります。 NIC は、上位層プロトコル ヘッダーの先頭でこのようなフレームを分割できる必要があります。
IPv6 拡張ヘッダーを使用した IPv6 イーサネット フレームのサポートは省略可能です。 NIC では、一部の IPv6 オプションをサポートでき、他のオプションはサポートされません。 NIC は、サポートされていない IPv6 拡張ヘッダーを含む IPv6 フレームを分割してはなりません。 分割フレームのヘッダー部分には、IPv6 ヘッダー全体と、存在するすべての IPv6 拡張ヘッダーが含まれている必要があります。
NIC は、断片化された IPv6 フレームのヘッダー データ分割をサポートすることもできます。 フラグメント化された IPv4 フレームの詳細については「フラグメント化された IP フレームの分割」を参照してください。
注: IPv4 オプション、IPv6 拡張ヘッダー、または TCP オプションをサポートすることは、ヘッダー データ要件のために、NIC が要素を認識し、その長さを決定し、それをヘッダー MDL に含め、フレーム内の次の要素の末尾と先頭を見つける機能を意味します。
ヘッダー データ分割プロバイダーが IPv6 フレームを分割する場合、指定された NET_BUFFER_LIST 構造体には、NblFlags メンバーに NDIS_NBL_FLAGS_IS_IPV6 フラグが設定されている必要があります。 NET_BUFFER_LIST 構造でのヘッダー/データ分割フラグの設定の詳細については「NET_BUFFER_LIST 情報の設定」を参照してください。
追加のイーサネット フレーム特性によって、IPv6 フレームを分割する方法が決まります。 フレームが断片化されている場合は「断片化された IP フレームの分割」を参照してください。 フレームに TCP 情報が含まれている場合は「TCP ペイロードでのフレームの分割」を参照してください。 フレームに UDP 情報が含まれている場合は「UDP ペイロードでのフレームの分割」を参照してください。 その他の場合は「TCP および UDP 以外のフレームの分割」を参照してください。