NDIS 6.30 のサービスの品質 (QoS) のサポート
NDIS 6.30 以降、サービス品質 (QoS) のサポートが提供されます。 ミニポート ドライバーは、IEEE 802.1 データ センター ブリッジング (DCB) に準拠しているネットワーク アダプター経由の送信 (またはエグレス) パケットのトラフィックの優先順位付けに、NDIS QoS を使用します。
IEEE 802.1 データ センター ブリッジング (DCB) は、ローカル エリア ネットワーク (LAN) および記憶域ネットワーク (SAN) テクノロジ用の統一された 802.3 イーサネット メディア インターフェイス (ファブリック) を定義する規格のコレクションです。 DCB は、現在の 802.1 ブリッジ仕様を拡張して、データ センター内の同じネットワーク ファブリック経由での LAN ベースのアプリケーションと SAN ベースのアプリケーションの共存をサポートします。 DCB では、パケット損失を防ぐリンク レベルのポリシーを定義することで、イーサネット経由のファイバー チャネル (FCoE) や iSCSI などのテクノロジもサポートしています。
DCB の NDIS QoS サポートでは、ポリシーのセットを指定するトラフィック クラスでミニポート ドライバーを構成できます。 各ポリシーは、優先順位付けされた配信のため、ネットワーク アダプターがエグレス パケットを処理する方法を決定します。
各トラフィック クラスは、エグレス パケットに適用される次のポリシーを指定します。
優先度レベルとフロー制御
このポリシーは、エグレス トラフィックの IEEE 802.1p 優先度レベルとオプションのフロー制御アルゴリズムを定義します。
トラフィック選択アルゴリズム (TSA)
このポリシーは、ネットワーク アダプターが送信キューから配信するエグレス トラフィックを選択する方法を指定します。 たとえば、アダプターは、IEEE 802.1p の優先度または各トラフィック クラスに割り当てられているエグレス帯域幅の割合に基づいてエグレス パケットを選択できます。
DCB の NDIS QoS サポートについて詳しくは、「データ センター ブリッジングの NDIS QoS」をご覧ください。