ネットワーク OID
ミニポート ドライバーは、その機能と現在のステータスに関する情報だけでなく、管理する各ミニポート アダプターに関する情報を保持します。 各情報の種類は、オブジェクト識別子 (OID) によって識別されます。 OID はシステムで定義されます。 NDIS はミニポート ドライバーの OID 要求の多くを処理し、NDIS はミニポート ドライバーにこのような要求を渡しません。 ミニポート ドライバーは、以前は OID クエリに応答して報告されていた機能の多くを、初期化中にその属性で報告します。 レポート属性の詳細については、「アダプターの初期化」を参照してください。
NDIS および上位レベルのドライバーは、OID を使用してクエリを実行し、場合によっては情報を設定できます。
コネクションレス メディアの上位ドライバーは、NdisOidRequest を呼び出して、コネクションレス ミニポート ドライバーの情報を照会または設定します。 クエリ操作または設定操作を実行するには、NDIS はミニポート ドライバーの MiniportOidRequest 関数を呼び出します。
接続指向のメディアの上位レベルのドライバーは、NdisCoOidRequest を呼び出し、接続指向のミニポート ドライバーの情報を照会または設定します。 クエリ操作と設定操作の両方を実行するには、NDIS はミニポート ドライバーの MiniportCoOidRequest 関数を呼び出します。
NDIS は、ミニポート ドライバーのシステムで定義された OID の多くをグローバル一意識別子 (GUID) にマッピングします。 NDIS は、ユーザー モードの Web-Based Enterprise Management (WBEM) アプリケーションをサポートするカーネル モードの Microsoft Windows Management Instrumentation (WMI) にこれらの GUID を登録します。 WMI クライアントがこれらの GUID のいずれかを照会または設定すると、NDIS はその要求を照会 OID 操作または設定 OID 操作に適宜変換し、返された情報とステータスを WMI に返します。 カスタム GUID をカスタム OID またはミニポート ドライバーのステータスにマップできます。 ミニポート ドライバーは、初期化中に カスタム GUID-to-OID マッピングまたは GUID-to-Status マッピングを NDIS に登録する必要があります。
OID の照会と設定、カスタム OID の作成、WMI の NDIS サポートの詳細については、「ミニポート ドライバー情報の取得と設定」および「WMI の NDIS サポート」を参照してください。