ネットワーク アップグレード プロセスの GUI モード フェーズ
メモベンダー提供のネットワーク アップグレードは、Microsoft Windows XP (SP1 以降)、Microsoft Windows Server 2003、およびそれ以降のオペレーティング システムではサポートされていません。
Windows 2000 以降のオペレーティング システムがシステムにインストールされる前に、NetSetup は Winnt32 フェーズ中に AnswerFile に書き込まれたネットワーク固有の情報を読み取ります。
ネットワーク移行 DLL が、InfToRunBeforeInstall キーを AnswerFile のコンポーネントの OEM セクションに書き込んだ場合、NetSetup はキーで指定された INF ファイルとセクションを検索し、このセクションの INF ディレクティブを処理します。 このセクションには、通常、AddReg、DelReg、AddService、または DelService ディレクティブが含まれます。
Windows 2000 以降のオペレーティング システムがインストールされると、NetSetup は、コンポーネントの Windows 2000 以降の INF ファイル内のコンポーネントに指定された既定のパラメーター値を使用して、システムで検出された各ネットワーク コンポーネントをインストールします。 それから、NetSetup は、AnswerFile に一覧表示されているネットワーク コンポーネントをインストールします。
AnswerFile のネットワーク コンポーネントの OEM セクションに OemDllToLoad キーが含まれている場合、NetSetup は DLL がまだ読み込まれていない場合にネットワーク移行 DLL を読み込み、DLL の PostUpgradeInitialize 関数を呼び出します。 PostUpgradeInitialize 関数は、DLL が自身を初期化するために使用する情報を DLL に提供します。 その後、NetSetup は、DLL によってアップグレードされるネットワーク コンポーネントごとに、DLL の DoPostUpgradeProcessing 関数を 1 回呼び出します。 DoPostUpgradeProcessing では、ユーザーがコンポーネントのパラメーター値を指定できるようにユーザー インターフェイスを表示できます。 DoPostUpgradeProcessing は、ユーザー指定のパラメーター値をレジストリに書き込みます。
ネットワーク アダプターのミニポート ドライバーがアップグレード前にアダプターのインスタンス ID を必要とした場合は、アップグレード後にアダプターのインスタンス ID が必要になる可能性があります。 ネットワーク移行 DLL では、DoPostUpgradeProcessing 関数から HrGetInstanceGuidOfPreNT5NetCardInstance を呼び出して、ネットワーク アダプターの Windows 2000 以降のインスタンス GUID を取得できます。
NetSetup は、インストールされているネットワーク プロトコル、クライアント、およびサービスを開始します。
NetSetup は AnswerFile の Identification セクションのエントリを処理し、そのセクションで指定されたワークグループまたはドメインにシステムを接続しようとします。
アップグレード中のシステムに Async アダプターが含まれている場合、セットアップは Async クラス インストーラーを呼び出し、各 Async アダプターを次のようにアップグレードします:
Async クラス インストーラーは、AnswerFile でAsync アダプターの OEM セクションを検索します。
Async アダプターの OEM セクションから、Async クラス インストーラーはアダプターのアップグレード前のパラメーター値を読み取ります。 これらのパラメーター値は、アップグレードの Winnt32 フェーズ中に、アダプターのネットワーク移行 DLL によって書き込まれたものです。
Async クラス インストーラーは、アダプターのアップグレード前パラメーター値を Windows 2000 以降のレジストリに書き込みます。