WMI プロパティ修飾子
次の表に、WMI データまたはイベント ブロック内の項目を定義するために使用できる必須および省略可能な MOF プロパティ修飾子を示します。
標準 MOF 修飾子は、 キー、 読み取り、 書き込み、 ValueMapおよび 値です。 これらの標準 MOF 修飾子とその他の標準 MOF 修飾子の詳細については、「 MOF データ型」を参照してください。
修飾子 | 説明 |
---|---|
キー |
データ項目が、クラスの各インスタンスを一意に識別するキー プロパティであることを示します。 キーとして宣言できるのはInstanceNameプロパティだけです。 |
read |
WMI クライアントがデータ項目を読み取ることができることを示します。 |
write |
WMI クライアントがデータ項目を設定できることを示します。 |
ビットマップ |
BitValuesで 指定されている対応する文字列値のビット位置を指定します。 |
BitValues |
データ項目に設定されたビットを表す文字列値 (フラグ名) の一覧を指定します。 フラグのビット位置は、 BitMapで指定された対応する位置によって定義されます。 |
DefineValues |
WMI ツール スイートが対応する #define ステートメントの一覧にコンパイルする列挙リストを指定します。 |
DisplayInHex |
プロパティ値を表示する WMI クライアントが 16 進数で表示されるように指定します。 |
表示名("string") |
WMI クライアントがプロパティ名として表示するために使用できるキャプションを指定します。 |
MaxLen(uint) |
文字列プロパティの場合、 MaxLen は文字列の最大長を文字数で指定します。 uint 値には、任意の 32 ビット符号なし整数を指定できます。 MaxLen を省略した場合、または uint が 0 の場合、文字列の長さは無制限です。 |
値 |
このデータ項目に使用できる値の一覧を指定します。 データ項目が列挙体の場合、 ValueMap には、 Valuesで指定された列挙値に対応するインデックス値が含まれます。 |
ValueMap |
Valuesに対応する文字列値の整数値を指定します。 |
WmiDataId(data-item-ID) |
(必須) データ ブロック内のデータ項目を識別します。 データ項目 ID は、必要な項目 InstanceName と Active を除くブロック内のすべての項目に割り当てる必要があります。 データ項目 ID は、1 から始まる連続した系列に割り当てる必要があります。 データ ブロックのインスタンスにおける項目の表示順序は、項目のデータ ID によって決まり、MOF クラス定義での項目の順序は無関係です。 |
WmiMethodId(method-item-ID) |
データ ブロック内のメソッドを識別します。 |
WmiSizeIs("data-item-name") |
このブロック内の別のデータ項目の名前を指定します。これは、データ項目の可変長配列内の要素の数を示します。 WmiSizeIs は、配列を定義するデータ項目に対してのみ有効です。 |
WmiScale(scale-factor) |
このデータ項目の値を返すときに、ドライバーが使用する倍率を 10 の累乗として指定します。 たとえば、 スケール ファクター が 5 の場合、ドライバーが返す値は 10⁵ 乗されます。 WmiScale を を省略すると、 スケール ファクター は 0 と見なすことができます。 |
WmiTimeStamp |
64 ビット のデータ項目が、1/1/1601 以降の 100 ナノ秒単位のタイム スタンプであることを指定します。 WmiTimeStamp は、64 ビット データ項目に対してのみ有効です。 |
WmiComplexity(level) |
データ項目のユーザーの複雑さのレベルを表す整数値を指定します。 WMI クライアントは、この値を使用して、初心者ユーザーが使用できるデータ項目と、Advanced ユーザーに制限すべきデータ項目を区別できます。 ゼロは最小値であり、値が大きいほどユーザーの複雑さが高いことを示します。 指定しない場合、WmiComplexity の既定値は 0 になります。 |
WmiVolatility(interval) |
このデータ項目の更新間隔をミリ秒単位で指定します。 たとえば、データ項目が 1 秒に 1 回更新される場合、 間隔 は 1000 になります。 WMI クライアントは、 WmiVolatility をチェックして、潜在的に新しい値を照会する頻度を決定する場合があります。 WmiVolatility を省略すると、 間隔 は未定義になります。 |
WmiEventTrigger( " data-item-name") |
WMI クライアントがイベントのトリガー値を定義するために設定できるイベント ブロック内のデータ項目の名前を指定します。 たとえば、イベント TooHot が WmiEventTrigger("TooHotTemperature") で修飾されている場合、WMI クライアントは TooHotTemperature を設定して、デバイスが TooHotTemperature のユーザー指定の値に達したときに TooHot イベントを送信するようにドライバーに指示できます。 通常、ドライバーはトリガー値を定義します。 WmiEventTrigger データ項目を公開することで、ドライバーはクライアントが特定のイベントが発生したタイミングを制御できます。 |
WmiEventRate("data-item-name") |
WMI クライアントがこのイベントを送信する頻度を制御するために設定できるイベント ブロック内のデータ項目の名前を指定します。 たとえば、データ項目 TooHot が WmiEventRate(「SendEventRate」)で修飾されている場合、WMI クライアント ユーザーは、ユーザーが指定した間隔で TooHot を送信するようにドライバーに指示するように SendEventRate を設定できます。 |