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システム電源ポリシー

電源マネージャーは、システム電源ポリシー マネージャーとしての役割において、システムの動作を追跡し、適切なシステム電源状態を決定し、システム電源状態を照会または変更するために IRP_MJ_POWER 要求を送信します。 また、アプリケーションが電源ポリシー設定を読み書きできるインターフェイスも提供されます (Microsoft Windows SDK を参照)。

電源マネージャーは AC (壁電流) 用と DC (バッテリまたは UPS) の 2 つの独立した電源ポリシーを維持し、現在の電源に応じてこれら 2 つのポリシーを自動的に切り替えます。 通常、AC 電源ポリシーでは、保護よりもパフォーマンスが重視され、DC 電源ポリシーではパフォーマンスよりも保護が重視されます。 システムがポリシー間でいつ変更されたのかを調べるには、ドライバーはシステムの \Callback\PowerState コールバック オブジェクトを使用して通知を登録できます。 詳細については、ExCreateCallbackコールバック オブジェクトを参照してください。

APCI 仕様に準拠しているコンピューターは、各電源ががオフになると、AC 電源からバッテリー電源へ、またバッテリー間で自動的に切り替わります。 コンピューター ハードウェアでオペレーティング システムが電源を選択できる場合、電源マネージャーは、充電が最も少なく、まだ機能しているバッテリーを追跡し、コンピューターの電源をオンにします。

AC 電源が使用可能になるとすぐに、コンピューター ハードウェアは自動的にバッテリの充電を開始します。 ハードウェアがオペレーティング システムで充電するバッテリを選択できる場合、電源マネージャーは再充電のために最小放電バッテリーを選択します。これにより、システムが常に少なくとも 1 つの十分に充電されたバッテリーを持つ可能性が高まります。

他の設定に関係なく、電源マネージャーは、再充電可能なバッテリーまたはシステム電源を供給するバッテリーがハードウェアの状態 "重大" を報告し、2 秒以上放電状態にある場合、重要なバッテリーの DC 電源ポリシーを実行します。 この状況の電源ポリシーでは、通常、休止状態またはシャットダウン状態への移行が必要です。