検証プロセス
SDV は検証、つまり、ドライバーの実際の動作が適切な動作を定義する規則に準拠しているかどうかを判断するテストを実行します。
ドライバーを確認するコマンドを送信すると、SDV は、必要なファイルを決定し、ファイルを準備し、ドライバーを検証する 3 段階のプロセスを実行します。
このトピックでは、検証プロセスの各手順で何が起こるかについて説明します。
ビルド
ビルドステップ中に、SDV は MSBuild を使用してドライバーをコンパイル、リンク、ビルドします。
スキャン
スキャンステップ中、SDV はドライバーのコードをスキャンして、関数の役割の種類の宣言を取得し、ドライバーエントリ ポイントの一覧を作成し、ドライバーのソース ファイル (ドライバーのソース ディレクトリと呼ばれます) を格納するディレクトリに Sdv-map.h ファイルを作成します。
チェック
チェックの手順中に、SDV は、検証のために選択した規則を使用して、ドライバーの準備と検証を行います。 選択できる規則の詳細については、「静的ドライバー検証ツールの規則」を参照してください。
SDV は、選択した規則にオペレーティング システム モデルの追加コンポーネントが必要かどうかを判断することから始まります。 その場合、SDV は追加のオペレーティング システム モデル ファイルをドライバーのソース ディレクトリにコピーします。
次に、ドライバー ファイル、ライブラリ ファイル、ルール コード (RuleName.slic) ファイル、オペレーティング システム モデル ファイルが、検証用の 1 つの実行可能ファイルにリンクされます。
SDV 検証エンジンは、選択したすべての規則を検証するまで、一度に 1 つのルールを検証します。
この手順の間、SDV は DriverPath\sdv\チェック ディレクトリで検証した各規則のサブディレクトリを作成します。
コメント
SDV は検証プロセスの手順を実行しますが、各ステップで発生したエラーを報告するエラー メッセージと共に、コマンド ラインにステータス メッセージを書き込みます。 ステータス メッセージの詳細については、「コマンド ライン出力」を参照してください。 エラー メッセージの詳細については、「静的ドライバー検証ツールのエラー メッセージ」を参照してください。 SDV に関する問題のトラブルシューティングに役立つ診断を有効にする方法については、「静的ドライバー検証ツールの診断」を参照してください。