Sdv-map.h ファイルの概要
ドライバーを確認する前に、SDV はドライバーのソース コードをスキャンし、ドライバーのソース ディレクトリに Sdv-map.h ファイルを作成します。 ドライバーを確認する前に、このヘッダー ファイルを確認して承認する必要があります。
staticdv /scan コマンドを使用して、ドライバーのコードをスキャンしてファイルを作成するように SDV に指示することもできます。 手順については、「ドライバーのスキャン」を参照してください。
Sdv-map.h ファイルが不完全または正しくない場合、つまりいずれかのエントリ ポイントが見つからない場合、またはエントリ ポイントが間違った関数ロールの種類に関連付けられている場合、検証は信頼できません。
WDM、KMDF、NDIS ドライバーに SDV が使用する関数の一覧については、「関数の役割の型宣言の使用」を参照してください。
Sdv-map.h ファイルに表示される関数ロールの種類は、SDV がルール検証で使用するものです。 SDV では、ヘッダー ファイルに追加した関数ロールの型宣言を使用して、ドライバーのソース コード ディレクトリに Sdv-map.h ファイルを生成します。 Sdv-map.h ファイルでは、SDV は、検証中に SDV によって使用される関数識別子に宣言されたドライバー関数をマップします。 たとえば、KMDF ドライバーの場合、MyDpc というコールバック関数がfun_WDF_DPC_1にマップされる可能性があります。
SDV では、ドライバーが使用するすべてのコールバック関数の関数の役割の種類を宣言する必要はありません。 必要なのは、ドライバーが SDV が認識し、正しく解釈する関数の役割の種類を宣言している場合のみです。 ドライバーに、特定の規則を検証するために SDV が必要な関数ロールの種類がない場合、SDV は、規則がドライバーに適用されないと結論付けます。 これはエラーまたは欠陥とは見なされません。
ドライバーを確認する前に、Sdv-map.h ファイル内のエラーを修正することが重要です。 ファイルが間違っている場合、検証が信頼できない可能性があります。