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サマリー メッセージ ファイル

概要メッセージ ファイルは、ソフトウェア トレースに関する情報を含むテキスト ファイルです。 Tracefmt は、トレース ログまたはトレース セッションでメッセージを処理した後、概要メッセージ (.sum) ファイル を作成します。

概要メッセージ ファイルには、統計的な概要として以下のデータが含まれています。

  • 処理されたバッファーの数

  • 処理されたメッセージと、失われたメッセージの数

  • トレース セッションの経過時間 (マイクロ秒単位)

統計的な概要に続き、トレースで表現された各トレース メッセージの 1 行で構成される表が表示されます。 表の各列には、トレース メッセージに関する次の情報が表示されます。

EventCount
トレース内のトレース メッセージのインスタンスの数。

EventName
トレース メッセージの メッセージ GUID のフレンドリ名。 デフォルトでは、メッセージ GUID のフレンドリ名はトレース プロバイダーがビルドされたディレクトリの名前ですが、RUN_WPP または Tracewpp.exe に -p パラメーターを使用すると、別のフレンドリ名を指定できます。 詳細については、Run_WPP オプションを参照してください。 (EventName の値は、トレース メッセージ プレフィックス の %1 変数と同じです)。

EventType
トレース メッセージのフレンドリ名。 デフォルトでは、トレース メッセージのフレンドリ名は、ソース ファイルの名前と、トレース メッセージを生成したコードの行番号です。 (EventType の値は、トレース メッセージ プレフィックス の %2 変数と同じです)。

GUID
トレース メッセージのメッセージ GUID。

次の例は、トレース用にインストルメント化されたサンプル ドライバーの Tracedrv によって生成される testtrace.etl トレース ログの概要メッセージ ファイルを示しています。 ソフトウェア トレース用に設計されたサンプル ドライバーである TraceDrvは、GitHub の Windows ドライバー サンプル リポジトリで入手できます。

Files Processed:
d:\DDK Tools\tracetools\testtrace.etl
Total Buffers Processed 4
Total Events  Processed 1718
Total Events  Lost      4
Elapsed Time            122 sec
+---------------------------------------------------------------------------------+
|EventCount    EventName    EventType         Guid                                |
+---------------------------------------------------------------------------------+
|         1    Header       Header            68fdd900-4a3e-11d1-84f4-0000f80464e3|
|      1700    tracedrv     tracedrv_c264     37753236-c81f-505e-d40a-128d3bb2b5ff|
|        17    tracedrv     tracedrv_c258     37753236-c81f-505e-d40a-128d3bb2b5ff|
+---------------------------------------------------------------------------------+

前述の概要は、Tracedrv がヘッダー メッセージと 2 つのトレース メッセージを生成することを示しています。 1 つのトレース メッセージは 264 行目の DoTraceMessage ステートメントによって生成され、もう 1 つは 258 行目の DoTraceMessage ステートメントによって生成されます。 このトレース ログには、最初のトレース メッセージのインスタンスが 1,700 件、2 番目のトレース メッセージのインスタンスが 17 件あります。

概要メッセージ ファイルは、主にソフトウェア トレースのデバッグに使用され、その形式は変更される可能性があります。