例 16: デバッガでのトレース メッセージの表示
この例では、KD または WinDbg にトレース メッセージをリダイレクトする方法を示します。
トレース セッションを開始する前に、Wmitrace.dllとTraceprt.dllがホスト コンピューター上のデバッガーの検索パスにあることを確認します。 これらの DLL は、\Program Files\Debugging Tools for Windows\winxp ディレクトリの Debugging Tools for Windows に含まれています。 (ディレクトリ名にもかかわらず、ファイルは Windows 2000 以降のバージョンの Windows で動作します)。
また、トレース プロバイダーの トレース メッセージ形式ファイル (TMF) がデバッガーの検索パスにあることを確認します。
デバッガーの検索パスを設定するには、!wmitrace.searchpath 専用デバッガー拡張機能を使用するか、%TRACE_FORMAT_SEARCH_PATH% 環境変数の値を設定します。 次に例を示します。
set TRACE_FORMAT_SEARCH_PATH=c:\tracing
次に、デバッガーを起動します。 -kd パラメーターを指定して Tracelog コマンドを送信し、デバッガーが実行されていない場合、Tracelog は応答を停止します ("ハング")。
次のコマンドは、トレース セッションを開始し、接続されている KD または Windbg にトレース メッセージを送信します。
tracelog -start MyTrace -guid MyProvider.ctl -rt -kd
tracelog -start コマンドには、トレース セッションを開始するためのセッション名が含まれています。 -guid パラメーターを使用してプロバイダー ファイルを識別します。 また、トレース メッセージが ログ ファイルではなくデバッガーに送信されるように、 -rt パラメーターを使用してリアルタイム トレース セッションを開始します。
これに対して、Tracelog はセッションを開始したことを報告します。 トレース プロバイダーがメッセージを生成すると、メッセージがデバッガーに表示されます。
デバッガーでメッセージを表示するには、WMI トレース拡張機能を使用します。 詳細については、「Windows 用デバッグ ツールのダウンロードとインストール」を参照してください。